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国内の暴力
アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市シャイフ・マクスード地区周辺を軍が空爆し、子供9人、女性3人を含む15人の市民が死亡した。
同監視団によると、空爆が行われたのは、民主統一党の支配地区。
一方、SANA(4月6日付)によると、フライビル村、ハイヤーン町、カフルハーシル村、ジブリーン市、ハンダラート・キャンプなどで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
またアレッポ市では、アシュラフィーヤ地区、シャイフ・マクスード地区、シャッアール地区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス県では、SANA(4月6日付)によると、カフルスーサ区のリファーイー・モスク近くの住宅街に、反体制武装集団が撃った迫撃砲複数発が着弾し、女性1人が死亡、13人が負傷した。
また、SANA(4月6日付)によると、ジャウバル区、バルザ区で、軍が反体制武装集団と交戦・追撃し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス郊外県では、SANA(4月6日付)が、ダマスカス国際空港、カフリーン町、ヒッラーン・アワーミード村、ウタイバ村、イバーダ市、アドラー市工業団地、ドゥマイル市を含む一帯で、軍が反体制武装集団の掃討を完了し、残党の追撃を続けていると報じた。
またアドラー市、ドゥーマー市、ムライハ市郊外などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
さらに、ズィヤービーヤ町、フサイニーヤ町、バフダリーヤ村などで、軍が特殊作戦を行い、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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イドリブ県では、SANA(4月6日付)によると、ジスル・シュグール市郊外、ワーディ・ダイフ軍事基地周辺、マアッラト・ヌウマーン市、タッルマンス市、アブー・ズフール市、ウンム・ジャリーン村、ハミーディーヤ市、タッル・サラムー市、アリーハー市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハマー県では、SANA(4月6日付)によると、フワイズ・フワイジャ街道、ハウラ・アクラブ街道、ヒルブナフサ村、タラス市などで、軍が反体制武装集団の拠点や装備を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷した。
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ヒムス県では、SANA(4月6日付)によると、キースィーン市、ガントゥー市、ダール・カビーラ村、アルジューン市、ハミーディーヤ市、サッルーミーヤ市、東ブワイダ市、ダブア市、ヒムス市ハーブ・フード地区、クスール地区、ハーリディーヤ地区、ワアル地区、カラービース地区、ジャウラト・シヤーフ地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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クナイトラ県では、SANA(4月6日付)によると、ジュバーター・ハシャブ村周辺で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ラタキア県では、SANA(4月6日付)によると、ファルズ村、カスブ村、バイト・アワーン村、スッカリーヤ町で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
シリア政府の動き
バアス党シリア地域指導部は結党記念日(4月7日)に合わせて声明を出し、「テロ攻撃に対する闘争継続への意志」を強調した。
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バアス党民族指導部は結党記念日(4月7日)に合わせて声明を出し、シリアを含むアラブ世界とアラブの民族的アイデンティティに対する脅威が増していると指摘し、党がこうした脅威に対抗するため、その思想的・理論的枠組みの実践に努めてきたとの自負を鼓舞した。
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バフジャド・スライマーン在ヨルダン・シリア大使は、フェイスブック(4月6日付)に「ダルアーへの街道、つまりダマスカスへの街道が開放されたと考えている者は…、事実は逆だと考えた方が賢明で安全だ。この手の毒づいた…言説を実現しようとする行為は、ヨルダンの軍と国家を抜け出すことのできない罠に陥れることを意味している」と綴り、ヨルダンに対して、反体制勢力の支援と西側諸国との協力を行わないよう警告した。
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SANA(4月6日付)は、トルコのウルサル・チャンネルと『アイドゥンルク』紙が4月初めにアサド大統領に対して行ったインタビューの全文を公開した。
インタビューにおけるアサド大統領の主な発言は以下の通り。
(アラブ連盟首脳会議がシリア革命反体制勢力国民連立をシリア代表として認めたことに関して)「率直に言うと、アラブ連盟それ自体が正統性を必要としている。連盟はアラブ諸国民ではなくアラブ諸国を代表しているだけが、長年にわたって正統性を得ていない。なぜなら姿勢を異にするこれらの国は、アラブ諸国民を代弁していないからだ…。連盟は正統性を与えたり奪ったりし得ない組織なので、この措置は象徴的なものに過ぎない…。真の正統性とは、組織や外国首脳が与えるものではなく、シリア国民が与えるものだ」。
「シリアの紛争はそもそも国内紛争ではない。シリア国内に組織はあるが、問題は全体として国外問題であり、シリアに対する外国の紛争である」。
「BRICsは、バッシャール大統領を支持していないし、シリアという国家を支持しているわけでもない。地域の安定を支持しているのだ…。つまり、BRICs諸国は、西側諸国に対抗するかたちで、シリアでの政治的解決を支持してきた。一方、シリアに敵対する一部の西側諸国、地域諸国が、政治的決定を下すうえで独立性を持っていないのは周知のことだ。これらの国は、外国の支持に従っている。国内では政治的解決を支持しているのかもしれないが、西側が命令を与えれば、それを実行しなければならないような国だ」。
「国民が彼(大統領)に反対しているなかで、なぜ体制は存続しているのか?シリアはなぜ2年にわたり耐えているのか?私に敵対する湾岸諸国はこの問題にほとんど関心を示さないが、私はシリア国民に選ばれた大統領だ。大統領になるか、退任するかは結局は、シリア国民によってシリア国内で決められるものだ。それ(退任)を求める外国によって決められるものではない」。
「我々はシリア国内に送り込まれたテロリストを支援する国に囲まれている。イラク、レバノンなど…すべての国が意図的にそうしている訳ではない。トルコはこうしたテロリストを公式に保護し、シリアに潜入させている…。あらゆる言葉の意味においてそれが戦争だというのが真実であり、散発的な治安事件ではない。テロリストが数千人、おそらくは数万人侵入している。それゆえ、シリア各地で戦闘の音が聞こえるのは当然なのだ」。
「エルドアン首相は、アラブ世界で起きていることを自らの政治生命を延ばすための好意だと思っているようだ。この男の知能はムスリム同胞団の知能だ。同胞団は…個人の利益のために宗教を利用するような日和見的集団だ…。エルドアンは当初、シリア内政に干渉しようとした。なぜなら、彼の関心は、シリア・トルコ関係以上に同胞団の問題に注がれていたからだ…。状況が整い、彼はシリアやトルコの国益ではなく自分の利益を優先させ…、彼の政府は…シリア国内でテロリストを公然と支援し始め、シリアでの流血に関与するようになった」。
「残念ながら、エルドアンはシリアで危機が始まってから一度たりとも偽りのない言葉を発していない…。エルドアンは今や、カタールの資金を戦闘員に与え、トルコ領を経由して彼らに武器提供を保証している…。エルドアンは偽り、こうした提案(対話による紛争解決)を覆面として利用しているだけだ」。
「トルコ政府は…、シリア国民の殺戮に直接寄与している。これはつまりは、シリアが同様の報復をするかもしれないということだ。むろん、我々にはこうした行為を行うことはできないが。第1に、我々は犯罪を受け入れない…。第2に、トルコ国民は友好的な国民だと確信している。第3に、エルドアンは…シリアとトルコを国民レベルで衝突させ、自らの政策への支持を取り付けようとしている…。しかし我々はそもそもこうした罠にはかからない。なぜなら我々の国益はトルコ国民とともにあるからだ」。
(「アサド大統領と握手するくらいなら、辞表を提出する」と述べたアフメト・ダウトオール外務大臣に関して)「彼の家に正しい教育を施すものがいなくても、我が家にはいる。トルコ国民の道徳から彼が学びとることができないとしても…、我々はシリア国民の道徳から多くを学びとった」。
(マヴィマルマラ号事件をめぐるイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の公式謝罪に関して)「このことは、エルドアンが今、イスラエルと同盟してシリア情勢に打撃を与えようとしていることを示している」。
(シリア国内でのPKK/民主統一党の活動に関して)「ある国に混乱が生じている場合、この混乱を埋めようとする勢力が生じざるを得ない…。なかには分離をめざす組織が現れるのは当然だ。シリアにも、トルコにも、イラクにも…いる。しかし、我々はこうした状況をすべてのクルド人に当てはめることはできない。分離をめざす集団は少数だ。ほとんどのクルド人は、シリア国内での生活を望む愛国者だ…。この点(分離)に関して今のところ懸念はない」。
(反体制勢力との対話に関して)「レッドラインは外国の介入だ。いかなる対話であってもシリア人だけの対話でなければならない。この対話に外国の介入は許されない。それ以外にレッドラインはない。シリア国民は思う通り議論できるし、この祖国はシリア人全員のもので、彼らは思い通りの提案を行える」。
(シリアの現体制はアラウィー派の宗派独裁だとの一部メディアの言説に関して)「この地域は多様な地域だが、シリアは数十年にわたって安定のもとに暮らしてきた。いかなる国内問題もなかった…。いかなる国のいかなる政府も国民の一部、ないしはその複数の部分のみからなっていて、国民全体を代表していなければ、存続し得ない。(シリアの現体制は)現政府たちまち瓦解するか、瓦解しない場合は祖国が崩壊するだろう、という言説は正しくない…。政府はこの(シリア社会の)多様性を常に反映している」。
アラビア語:http://sana.sy/ara/2/2013/04/06/476160.htm
英語:http://www.sana-syria.com/eng/21/2013/04/06/476159.htm
反体制勢力の動き
シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班が、政府を構成する11閣僚を選出するための諮問を開始したと発表した。
11閣僚は、国防大臣、内務市民問題大臣、外務大臣、地方自治大臣、経済公共資源大臣、教育大臣、農業水資源大臣、保健大臣、インフラ運輸通信大臣、避難民・難民救援大臣、法務大臣からなる。
また「シリアという祖国の土のうえで権威を行使する行政府」であると強調している。
なお声明によると閣僚選出にあたっては以下の点が要件になるという。
1. シリア国籍を有すること。
2. 35歳以下であること。
3. 現体制の高官でなく、国民に対して罪を犯しておらず、また彼らの財産を奪っていないこと。
4. シリア革命の支持者であること。
5. 暫定政府の活動に専念できること。
6. シリア国内で公然活動できること。
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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長は、自身の辞任発表に関して、「(議長の)椅子はまったく重要でない。それは革命の目的を実現する手段に過ぎない…。もしその目的を実現したら、そこにとどまるだろう」と述べ、辞任を事実上撤回したことを明らかにした。
クルド民族主義勢力の動き
民主統一党執行委員会は声明を出し、カーミシュリー市での軍による人民防衛隊への襲撃を厳しく非難し、「クルド人民の意思を貶めようとするあらゆる計略・陰謀に言葉を一つにして対抗する」との意思を示した。
レバノンの動き
ミシェル・スライマーン大統領に組閣を要請されたタマーム・サラーム新首相は、シリア情勢に関して、「私の姿勢は、シリア国民とともにあり、この国民の自由、そして力とともにある。私はあらゆる国の国民とともにある」と述べる一方、ナジーブ・ミーカーティー内閣と同様に不関与政策を維持すると明言した。
諸外国の動き
トルコのアフマド・ダウトオール外務大臣は、トルコがイスラエルとともにシリアを破壊しようとしているとのアサド大統領の発言(ウルサル・チャンネルと『アイドゥンルク』紙のインタビュー)に関して、「根拠がない」と否定した。
AFP, April 6, 2013、Akhbar al-Sharq, April 6, 2013、al-Hayat, April 7, 2013, April 8, 2013、Kull-na Shuraka’, April 6, 2013、Kurdonline,
April 6, 2013、Naharnet, April 6, 2013、Reuters, April 6, 2013、SANA, April
6, 2013、UPI, April 6, 2013などをもとに作成。
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