シリア国内の暴力:イドリブ、ダマスカス郊外の学校をシリア軍が「樽爆弾」で爆撃(2014年12月23日)

イドリブ県では、SMC(12月23日付)などによると、スフーフン村をシリア軍が「樽爆弾」で空爆、村内の中学校が被弾し、生徒6人が死亡、多数が負傷した。

シリア軍はまた、カンスフラ村、ファッティーラ村に対しても「樽爆弾」を投下したが、死傷者はなかった。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍はアブー・ズフール航空基地一帯を空爆、飛行場周辺でシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

またマアッラト・ヌウマーン市、ラカーヤー村、シャイフ・ムスタファー村を「樽爆弾」で空爆し、男性2人が死亡した。

他方、SANA(12月23日付)によると、ビンニシュ市、タフタナーズ市、サラーキブ市、タイイバート村、ハミーマート・ダーイル村、タッル・サラムー村、アブー・ズフール町、マジャース村、ウンム・ジャリーン村一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市シャイフ・サイード地区一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などジハード主義武装集団と交戦した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラターミナ町を「樽爆弾」で空爆し、6人が死亡した。

シリア軍はまたジャニー・アルバーウィー村、クライブ・サウル村に対しても空爆を行った。

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ダマスカス郊外県では、シリア軍がドゥーマー市を2度にわたり空爆し、市内の小学校が被弾、子供2人を含む5人が死亡した。

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ダルアー県では、SANA(12月23日付)によると、アトマーン村、シャイフ・マスキーン市、ブスラー・シャーム市、ブスル・ハリール市、フラーク市、ズィムリーン村、イブタア町、インヒル市、ダイル・アダス村、サムリーン村、ダルアー市各所で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、南部タウヒード旅団、ハウラーン・ムジャーヒディーン大隊、サジール砲兵大隊、ムウタッズ・ビッラー旅団、イスラーム・ムサンナー運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(12月23日付)によると、マスハラ村、ハドル近郊で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(12月23日付)によると、ドゥーマー市で3日にわたって交戦を続けていたイスラーム軍とウンマ軍が戦闘を停止した。

AFP, December 23, 2014、AP, December 23, 2014、ARA News, December 23, 2014、Champress, December 23, 2014、al-Hayat, December 24, 2014、Kull-na Shuraka’, December 23, 2014、al-Mada Press, December 23, 2014、Naharnet, December 23, 2014、NNA, December 23, 2014、Reuters, December 23, 2014、SANA, December 23, 2014、SMC, December 23, 2014UPI, December 23, 2014などをもとに作成。

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