アレッポ県などでシリア軍と反体制武装集団の戦闘続く(2015年3月17日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がフライターン市近郊の英国人墓地地区、カフルハムラ村、アレッポ市ハイダリーヤ地区、ハンダラート・キャンプ一帯、ナイラブ航空基地一帯を空爆した。

一方、SANA(3月17日付)によると、バザーア、ハンダラート・キャンプ一帯、ナイラブ航空基地一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がサルマー町一帯を砲撃、ジハード主義武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヤードゥーダ村各所を「樽爆弾」で空爆し、ジハード主義武装集団戦闘員2人が死亡した。

またダーイル町、ブスラー・シャーム市、ハーッラ市、アクラバー村、第52旅団基地一帯、フラーク市一帯で、シリア軍とジハード主義武装集団が交戦、シリア軍が空爆・砲撃した。

一方、SANA(3月17日付)によると、カラク村・フラーク市街道、ダーイル、タファス、ムザイリーブ、アトマーン村、ブスラー・シャーム市、ダルアー市各所で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ダルアー県で活動する第一軍団(自由シリア軍南部戦線)は、ジョン・ケリー米国務長官が「我々は最後には(シリア政府と)交渉しなければならない」と発言したことを受け声明を出し「50万の殉教者の血への無思慮、数十万の逮捕者の苦しみへの卑下、300万の難民、避難民の悲劇への無思慮」だと批判した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カラムーン地方無人地帯でシリア軍の攻撃により、反体制武装集団の司令官が死亡した。

またドゥーマー市、ダーライヤー市などをシリア軍が「樽爆弾」で空爆し、女性1人、子供1人が死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヒムス市ワアル地区を空爆し、住民2人が死亡、20人が負傷した。

一方、SANA(3月17日付)によると、ムシャイリファ村、ダルーウィーシーヤ村、カビーン村、ドゥーズィーン村、マズバル村、ラジャム・カスル村、サーリヒーヤ村、ジュッブ・ヒブル村、ウンム・サフリージュ村、ラスタン市郊外で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、クッルナー・シュラカー(3月17日付)によると、正体不明の武装集団がカルファー村の警察署を襲撃した。

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クナイトラ県では、SANA(3月17日付)によると、ハミーディーヤ村、ナブア・サフル村、ウンム・バーティナ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, March 17, 2015、AP, March 17, 2015、ARA News, March 17, 2015、Champress, March 17, 2015、al-Hayat, March 18, 2015、Iraqi News, March 17, 2015、Kull-na Shuraka’, March 17, 2015、al-Mada Press, March 17, 2015、Naharnet, March 17, 2015、NNA, March 17, 2015、Reuters, March 17, 2015、SANA, March 17, 2015、UPI, March 17, 2015などをもとに作成。

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