マヤーディーン・チャンネル(4月24日付)は、3月末から危篤状態に陥り、ダマスカスのシャーミー病院の集中治療室で治療を受けていた前政治治安部長のルストゥム・ガザーラ少将が、死亡したと報じた。
ガザーラ少将は、病状悪化を受けて局長職から解任され、政治治安部次長のナズィーフ・ハッスーン少将が局長に任命されていた。
なおガザーラ少将は、病状悪化の直前に、軍事情報局長のラフィーク・シハーダ少将とダルアー県などシリア南部での反体制武装集団掃討作戦の方針をめぐって対立、アサド大統領がシハーダ少将を解任、ムハンマド・マハッラー少将を後任として軍事情報局長に任命したと報じられていた。
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『ハヤート』(4月26日付)は、レバノンの信頼できる複数の消息筋の話として、24日にダマスカスで病死したルストゥム・ガザーラ少将(前政治治安部長)の血液サンプルを調査した結果、毒物と思われる物質が検出され、この物質が神経系機能の低下をもたらした可能性があると報じた。
AFP, April 24, 2015、AP, April 24, 2015、ARA News, April 24, 2015、Champress, April 24, 2015、al-Hayat, April 25, 2015、April 26, 2015、Iraqi News, April 24, 2015、Kull-na Shuraka’, April 24, 2015、al-Mada Press, April 24, 2015、Qanat al-Mayadin, April 24, 2015、Naharnet, April 24, 2015、NNA, April 24, 2015、Reuters, April 24, 2015、SANA, April 24, 2015、UPI, April 24, 2015などをもとに作成。
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