ダルアー県西部でダーイシュ(イスラーム国)系のヤルムーク殉教者旅団とアル=カーイダ系のヌスラ戦線の戦闘が再び激化(2015年5月23日)

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(5月23日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓ったヤルムーク殉教者旅団とアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム解放作戦司令室、フルカーン旅団が、ワーディー・ヤルムークなど県西部一帯で交戦した。

戦闘は21日に、ヤルムーク殉教者旅団が、シャーム解放作戦司令室司令官兼アフマド・ウマル旅団司令官のアブドゥッラフマーン・ナージー・ハリーリー氏を戦闘中に捕捉したとの声明をSNSを通じて発信したことで激化したという。

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また、クッルナー・シュラカー(5月23日付)によると、西カラムーン地方で22日、ダーイシュ(イスラーム国)とカラムーン・ファトフ軍(シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム軍、東部の獅子軍、シャーム自由人イスラーム運動など)が交戦し、ダーイシュ戦闘員8人が死亡、数十人が負傷した。

カラムーン・ファトフ軍側も3人が死亡したという。

AFP, May 23, 2015、AP, May 23, 2015、ARA News, May 23, 2015、Champress, May 23, 2015、al-Hayat, May 24, 2015、Iraqi News, May 23, 2015、Kull-na Shuraka’, May 23, 2015、al-Mada Press, May 23, 2015、Naharnet, May 23, 2015、NNA, May 23, 2015、Reuters, May 23, 2015、SANA, May 23, 2015、UPI, May 23, 2015などをもとに作成。

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