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国内の暴力
イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人大隊など反体制勢力の戦闘員約800人がタフタナーズ空軍基地攻略をめざして攻勢をかけている、と報じた。
一方、SANA(1月3日付)によると、ワーディー・ダイフ基地周辺、カフルミード市、ビンニシュ市などで、軍が反体制武装勢力と苦戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら多数の戦闘員を殺傷、拠点を破壊した。
また軍武装部隊総司令部は声明を出し、軍がタフタナーズ空軍基地の攻略を企図するシャームの民のヌスラ戦線に対する特殊作戦を行い、大打撃を与えたと発表した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ国際空港周辺、マンナグ航空基地周辺で軍と反体制製武装勢力の戦闘が続いた。
一方、SANA(1月3日付)によると、サフィーラ市、ウワイジャ地区、ムスリミーヤ村、アドナーニーヤ村、アナダーン市、ハイヤーン町、アブティーン村、アレッポ市フィルドゥース地区、ブスターン・カスル地区、ライラムーン地区などで軍が反体制武装勢力の追撃を続けた。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムウダミーヤト・シャーム市、ダーライヤー市に対して軍が空爆・砲撃を続けた。
一方、SANA(1月3日付)によると、ドゥーマー市、ダーライヤー市、ダイル・アサーフィール市、バフダリーヤ村、フジャイル市、フサイニーヤ町などで軍が反体制武装勢力を追撃し、ハトフ大隊メンバーなど多数の戦闘員を殺傷した。
RTシリア特派員のカーミル・サクルがダーライヤー市での取材活動中に狙撃され、負傷した。RT(1月3日付)が報じた。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ブスル・ハリール市西部の入り口で軍が反体制武装勢力と交戦した。
交戦に先立って、軍が空爆を加えた。
一方、SANA(1月3日付)によると、ブスル・ハリール市、ナワー市などで軍が反体制武装勢力の追撃を続け、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊、押収した。
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ダマスカス県では、SANA(1月3日付)によると、カフルスーサ区で関係当局がフランス製のロケット弾を押収した。
一方、シリア人権監視団によると、バルザ区で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、子供を含む市民11人が死亡した。
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ハマー県では、SANA(1月3日付)によると、反体制武装勢力がムハルダ市の発電所襲撃を試みたが、軍が撃退した。
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ダイル・ザウル県では、SANA(1月3日付)によると、ダイル・ザウル市東部のカッハール油田を襲撃し、原油を略奪後、油田を焼き討った。
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ヒムス県では、SANA(1月3日付)によると、タドムル市東部で、軍が反体制武装勢力と交戦、殲滅した。
国内の動き
ナビール・ファイヤードらシリア国内で活動する反体制活動家がベイルートで記者会見を開き、新たな政治組織、シリア救済国民潮流を結成すると発表した。
公正党の代表であるファイヤードは会見で、「2011年3月15日以前のシリアへの回帰を拒否する」と述べる一方、「体制支持者であれ、反体制活動であれ、すべての当事者と危機からの脱却のためにコミュニケーションをとる必要がある点で国内の反体制勢力は一致している」と協調した。
また記者会見に参加したシリア・クルド国民イニシアチブ代表で人民議会議員のウマル・ウースーは、「ジュネーブ合意に基づく国民対話こそ、シリアの現下の危機を解消する唯一の方途だ」と述べた。
反体制武装勢力の動き
ドイツを拠点とする反体制組織のシリア近代民主主義党は声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立が「革命の政治的側面における活動を独占している」と批判、そのことが「シリア革命の政治運営に失敗をもたらし、さらには道徳的、政治的、人道的な性格を頓挫させたことの責任を負っている」と批判した。
クルド民族主義勢力の動き
クルディーヤ・ニュース(1月3日付)は、ハサカ県ダイリーク市で、クルド民族主義勢力が対トルコ国境通行所を運営する五つの委員会の委員の選挙を実施した、と報じた。
五つの委員会とは監視委員会、運営委員会、税関委員会、広報委員会、旅券委員会、治安委員会。
委員には、シリア・クルド進歩民主党、シリア・クルド民主党(アル・パールティー)バッシャール派、同イブラーヒーム派、シリア・クルド・アーザーディー党ウースー派、同ジュムア派、シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)、シリア・クルド左派党、シリア・クルド民主平等党、シリア・クルド・イェキーティー党などの党員が選出された。
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クッルナー・シュラカー(1月3日付)は、ハサカ県ダルバースィーヤ市入り口の民主統一党検問所で、シリア・クルド・イェキーティー党の民兵「殉教者ジュワーン・カトナ大隊」と人民防衛隊(YPG)が交戦したと報じた。
人民防衛隊がカトナ大隊メンバーが所持していた武器の引き渡しを求めたことが原因で、この交戦により、人民防衛隊の戦闘員2人が負傷した。
またこの戦闘を受け、人民防衛隊がダルバースィーヤ市内のシリア・クルド・イェキーティー党の事務所を包囲、事務所内の党員複数名と衝突の末、逮捕した。
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クルド最高委員会は声明を出し、国際社会に対して、シリアのクルド人地域(ジャズィーラ地方、アレッポ県アフリーン市、アイン・アラブ市など)への人道支援を求めた。
レバノンの動き
ファーイズ・グスン国防大臣は、シリア人避難民に混ざって「武装集団ないしはテロリスト」がレバノン国内に潜入していると述べた。
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ナジーブ・ミーカーティー内閣は、シリア人避難民の登録、医療食糧支援、治安対策に関する対応策を採決、承認した。
しかしナハールネット(1月3日付)などによると、対シリア国境の「管理強化」(閉鎖)を主張する変化改革ブロックは反対票を投じた。
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ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、テレビ演説を行い、「シリアとの国境は閉鎖されるべきではない。なぜなら避難民は、シリアの体制を支持していようがそれに反対していようが、レバノンで保護されるべきだからである」と述べた。
また「避難民の流入という事態の責任は…、シリア国内であれ、地域・国際社会の場であれ、流血停止のための政治的解決を妨げている当事者たちにある」と非難した。
そのうえで、「レバノンは米国、欧州諸国、アラブ連盟、国連に対して、避難民への人道的・社会的負担をこれ以上行うことはできないと説明すべきだ」と付言した。
一方、中東情勢に関して、ナスルッラー書記長は「イエメンからイラク、そしてシリアにいたるまで、この地域はこれまで以上に分断の脅威に曝されており、エジプト、リビア、さらにはサウジアラビアさえも脅かされている…。我々は、レバノンそしてこの地域において、もっとも重要で危険な段階に身を置いている」との危機感を示した。
諸外国の動き
AFP(1月3日付)は、日本人トラック運転手の藤本敏文氏が日々の仕事への倦怠感を解消するため、「戦争観光客」としてアレッポ市旧市街で反体制武装勢力に同行して、写真を撮って過ごしている、と報じた。
同報道によると、藤本氏は45歳で、6ヶ月以上前にシリアに入り、こうした暮らしをしているのだという。
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AKI(1月3日付)は、EU高官が「豊富な情報に基づくと、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表のシリアでの平和的移行に向けた計画が、我々の問題解決に向けたビジョンに沿ったものだ」と述べたと報じた。
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アナトリア通信(1月3日付)は、トルコのコジャエリ県の複数の人道支援NGOがシリアへの医療、食糧、医療物資などの陸路での搬入を開始したと報じた。
AFP, January 3, 2013、Akhbar al-Sharq, January 3, 2013、AKI, January 3, 2013、al-Hayat, January 4, 2013, January 5, 2013、Kull-na Shuraka’, January 3, 2013、al-Kurdiya
News, January 3, 2013、Naharnet, January 3, 2013、Reuters, January 3, 2013、SANA,
January 3, 2013、UPI, January 3, 2013などをもとに作成。
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