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国内の動き(シリア政府の動き)
SANA(1月17日付)によると、高等教育省職員がダマスカス県内の本舎でアレッポ大学での爆破テロの犠牲者を追悼する集会を行った。
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SANA(1月17日付)によると、ダマスカス大学とフラート大学(ハサカ県)では学生集百人が、アレッポ大学での爆破テロなどシリア国内でのテロ活動に抗議するデモを行った。
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SANA(1月17日付)によると、アレッポ大学、バアス大学(ヒムス市)などで、アレッポ大学での爆破テロの犠牲者に対して黙祷が捧げられた。
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SANA(1月17日付)は、アサド大統領が、ダイル・ザウル県のファウワーズ・アリー・サーリフ県知事認証式を行い、同知事と会談する大統領の写真を公開した。
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『イクティサーディー』(1月17日付)は、シリア財務省が、「地域(シリア)が直面したテロ活動に関与した」との理由で165人の資産を凍結した、と報じた。
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アリー・アブドゥルカリーム・アリー在レバノン・シリア大使は、アドナーン・マンスール外務大臣とベイルートで会談し、そのなかでレバノンに避難中のシリア人に帰国し、テロリスト残党にともに対抗するよう呼びかけた。UPI(1月17日付)が報じた。
国内の暴力
ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、フサイニーヤ町のパレスチナ人居住区が軍の空爆を受け、子供7人、女性3人を含む11人が死亡した。
死傷者のほとんどがパレスチナ人だという。
また軍は、フサイニーヤ町の他、ダーライヤー市周辺、ムウダミーヤト・シャーム市に対しても空爆を行い、ムライハ市の防空局周辺では、反体制武装勢力と交戦した。
一方、SANA(1月17日付)によると、カタナー市で、ハーリド・アッブード人民議会議員の弟のワリード・アッブード大佐が自宅前で反体制武装勢力に暗殺された。
また、ムライハ市、ドゥーマー市郊外、ハラスター市、ダーライヤー市、ザバダーニー市などで、軍が反体制武装勢力の拠点を攻撃し、アンサール・イスラーム連合のメンバーを含む多数の戦闘員を殺傷した。
さらに、ヤブルード市では、反体制武装勢力どうしが略奪品の分配をめぐって交戦し、多数が死傷した。
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ダマスカス県では、複数の活動家によると、新ザーヒラ街道で爆弾が仕掛けられた車が爆発した。
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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、前日に引き続き、ラアス・アイン市で、民主統一党人民防衛隊(YPG)と自由シリア軍が交戦し、クルド人戦闘員3人、自由シリア軍戦闘員7人が死亡し、双方に59人の負傷者が出た。
同監視団によると、今回の戦闘には、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム外国人大隊といったサラフィー主義組織は参加していない、という。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブーカマール市に対して軍が空爆を行った。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、カフルヌブーダ町に軍が空爆を行い、反体制武装勢力に多数の死傷者が出た。
一方、SANA(1月17日付)によると、軍がズール・アビー・ザイド地方の反体制武装勢力の浄化を完了し、治安と安定を回復した。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サルジャ村に軍が空爆を行い、女性2人を含む市民4人が死亡した。
一方、SANA(1月17日付)によると、タフタナーズ市周辺などで、軍が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。
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ヒムス県では、『ワタン』(1月17日付)によると、ヒムス市ハサウィーヤ地区、ドゥワイル地区、および両地区の農園に軍が進軍し、両地区を浄化した、と報じた。
アブー・ヤーズィンを名乗るヒムスの反体制活動家は、AFP(1月17日付)に対して、自由シリア軍がハサウィーヤ地区の農園に侵入し、近くの軍事アカデミーへの攻撃を繰り返していた、と述べ、「軍が反体制勢力の侵入を許した民間人に制裁を加えた」と断じた。
一方、ヒムスの別の反体制活動家は、「虐殺」を実行した集団はまだ特定されていないとしたうえで、殺害後に焼かれたと思われる遺体に関して、反体制勢力はシャッビーハの犯行だと言うが、今回は(軍の)攻撃が行われている最中に多くの家が焼かれたと明らかにした。
このほか、SANA(1月17日付)によると、ヒムス市のジャウバル区、スルターニーヤ地区、サアン地方、カフルアヤー市、ラスタン市などで軍が反体制武装勢力を攻撃し、多数の戦闘員を殺傷、拠点を破壊した。
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アレッポ県では、SANA(1月17日付)によると、ラスム・アッブード村、クワイリス市、ドゥワイリーナ地方、マーイル町、ダーラ・イッザ市、バヤーヌーン町、ナッカーリーン村などで軍が反体制武装勢力の拠点を攻撃し、多数の戦闘員を殺傷した。
またアレッポ市のブスターン・バーシャー地区、ジスル・ハーッジ地区、マサーキン・ハナーヌー地区、カーディー・アスカル地区などで軍が反体制武装勢力の拠点を攻撃し、多数の戦闘員を殺傷した。
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『ハヤート』(1月18日付)は、複数の専門家の話として、1月15日のアレッポ大学の爆破テロの破壊状況・規模が、迫撃砲や手製のロケット弾によるものとは考えにくいと報じた。
反体制勢力の動き
ヨルダンのサラフィー主義武装集団の指導者アビー・ムハンマド・タフターウィーは、シャームの民のヌスラ戦線メンバーのムハンマド・ジャッラードとダーウド・アブー・ムウタスィムがスワイダー県ムジャイミール検問所での戦闘で1月16日に死亡した、と発表した。
ジャッラード(22歳)は、アブー・ムスアブ・ザルカーウィーの娘婿。
なおタフターウィーによると、シリア国内で戦っているヨルダン人サラフィー主義戦闘員は約350人おり、うち22人がこれまでの戦闘で死亡した、という。
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自由シリア軍タウヒード旅団のハーッジ・アンダーンを名乗る司令官はAFP(1月17日付)に対して、「自由シリア軍はアレッポ市を解放するための新たな措置を講じる…。我々はアレッポ周辺の軍事拠点(攻略)に力点を置いている」と述べた。
またアンダーンは自由シリア軍がアレッポ国際空港の「80%を包囲」しており、近く、他の基地とともに同時に攻略すると付言した。
一方、アンダーンは「政府の支配下にある(アレッポ市内の)ほとんどの地区は完全に掌握されていないため安全でない。反体制勢力はアレッポの複数地区を制圧しているが、空爆や爆破があるため安全ではない」と述べた。
アンダーンはタウヒード旅団の司令官の一人であるが、野戦司令官でなはない。
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シリア人権監視団は、アレッポ大学での爆破テロに関して、調査継続中としながらも、爆発が上空からのミサイルによるものだと複数の学生が証言していると指摘した。
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シリア人権監視団は、複数の反体制活動家らの情報をもとに、アレッポ大学で爆破テロがあった1月15日に、ヒムス市で女性や子供を含む市民106人が軍によって「虐殺」されたと主張し、国際社会に至急調査を行うよう呼びかけた。
同監視団によると、「虐殺」はヒムス市ハサウィーヤ地区の農園に軍が突入した直後に発生し、遺体の一部は焼かれていたという。
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シリア国民評議会は声明を出し、ヒムス市ハサウィーヤ地区で軍が「前代未聞の虐殺」を行ったと断じたうえで、事件への国際社会の沈黙を非難した。
クルド民族主義勢力の動き
シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)のラアス・アイン機構は声明を出し、民主統一党人民防衛隊(YPG)と自由シリア軍双方に戦闘停止と対話による危機解決を呼びかけた。
レバノンの動き
『ジュムフーリーヤ』(1月17日付)は、ベカーア県ヘルマル郡で、ヒズブッラーが自由シリア軍メンバーだと思われるシリア人2人を身柄拘束した、と報じた。
この身柄拘束は、シリアの反体制武装勢力がシリア領内(ヒムス県ウンム・ダマーム村)でヒズブッラーのメンバーを拘束したことへの対抗措置で、現在、ズアイティル家とヘルメル郡の名望家が身柄交換の交渉を仲介している、という。
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SANA(1月17日付)によると、レバノンのヒズブッラーが声明を出し、アレッポ大学で爆破テロを強く非難した。
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ワーイル・アブー・ファーウール社会問題大臣(進歩社会主義党)は『ジュムフーリーヤ』(1月17日付)に対して、「我々はクウェートでの支援国会議でシリア人避難民の追放を求めることはないだろう」と述べた。
またファーウール社会問題大臣は「レバノンから他のアラブ諸国に移動するかどうかはシリア人自身が決めるべきだ」と付言した。
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レバノンのイスラーム教スンナ派大ムフティーのムハンマド・シャイフ・カッバーニーは、記者会見を開き、アサド政権を「自国民を殺害する…抑圧者」と非難し、「我々はシリア国民が自らの祖国の中心で勝利することを祝うだろう」と述べた。
諸外国の動き
ヴィクトリア・ヌーランド米国務省報道官は、アレッポ大学での爆破テロに関して「米国は衝撃を受けている。シリア政府がアレッポ大学に対して行った血塗られた攻撃を遺憾に思う」と述べ、テロが軍の空爆によるものだと断じた。
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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、アレッポ大学での爆破テロをアサド政権の犯行(空爆)だとする米国務省報道官の発言を「落ち度がある」と一蹴した。
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エジプトのムハンマド・カーミル・アムル外務大臣は『ハヤート』(1月18日付)のインタビューに応じ、そのなかで、シリア政府と関係を持つ国は、これまでに提起された危機解決のイニシアチブにアサド政権を応じさせるかためのビジョンを明示すべきだ、と述べた。
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ヨルダンの国際計画協力省は声明を出し、シリアでの危機が続けば、ヨルダンへのシリア人避難民の数は60万人以上になると述べ、国際社会に支援を呼びかけた。
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『ハヤート』(1月17日付)は、ザアタリー避難民キャンプ内で火災が発生し、シリア人一家7人が死亡した、と報じた。
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SANA(1月17日付)によると、ヴェネズエラ外務省が声明を出し、アレッポ大学で爆破テロを強く非難した。
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SANA(1月17日付)によると、ブラジル外務省が声明を出し、アレッポ大学で爆破テロを強く非難した。
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『インディペンデント』(1月17日付)は、英国の警察当局が、シリアでのテロ活動支援容疑で身柄拘束していた4人を釈放した、と報じた。
AFP, January 17, 2013、Akhbar al-Sharq, January 17, 2013、al-Hayat, January 17, 2013, January 18, 2013、The Independent, January 17, 2013、al-Iqtisadi, January 17, 2012、al-Jumhuriya, January 17, 2013、Kull-na Shuraka’, January 17, 2013、al-Kurdiya News,
January 17, 2013、Naharnet, January 17, 2013、Reuters, January 17, 2013、SANA,
January 17, 2013、UPI, January 17, 2013、al-Watan, January 17, 2013などをもとに作成。
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