ダーイシュ(イスラーム国)とジハード主義武装集団がアレッポ県北部で戦闘を続ける(2015年8月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、タッル・カッラーフ村とウンム・フーシュ村を結ぶ街道で爆弾が爆発し、ジハード主義武装集団の車輌が破壊され、戦闘員3人が死亡した。

また、ダーイシュ(イスラーム国)とジハード主義武装集団がワフシーヤ村一帯で交戦した。

爆発が起きた地域は、米トルコ両政府が設置合意したとされる「安全地帯」内で、ダーイシュの攻勢が強まっている。

一方、SANA(8月20日付)によると、航空士官学校一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、スカイラビーヤ市に近いナフル検問所近くで、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦し、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるウカイリバート町郊外やカンバル村一帯を空爆した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるカルヤタイン市を空爆した。

またレバノン国境のジュースィーヤ村の国境通行所近くでは、ヒズブッラー戦闘員とダーイシュが交戦した。

一方、SANA(8月20日付)によると、カルヤタイン市、サワーナ町、ジャズル・ガス採掘所一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(8月20日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がフール町一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、有志連合が航空支援を行った。

また、バフラト・ハートゥーニーヤ村の活動家によると、ダーイシュは、ラクダ1,500頭からなる部隊をイラク領内からハサカ県の同村一帯に派遣したという。

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米中央軍(CENTCOM)は、8月20日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して29回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は8回におよび、アレッポ市近郊(4回)、ハサカ市近郊(2回)、アイン・アラブ市近郊(2回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, August 20, 2015、AP, August 20, 2015、ARA News, August 20, 2015、Champress, August 20, 2015、al-Hayat, August 21, 2015、Iraqi News, August 20, 2015、Kull-na Shuraka’, August 20, 2015、al-Mada Press, August 20, 2015、Naharnet, August 20, 2015、NNA, August 20, 2015、Reuters, August 20, 2015、SANA, August 20, 2015、UPI, August 20, 2015などをもとに作成。

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