イスラーム軍は、ダマスカス中央刑務所(サイドナーヤー刑務所)やタッル・クルディー町農場地帯に続いて東グータ地方山岳部のシリア軍拠点など20カ所を制圧したと主張(2015年9月13日)

ダマスカス郊外県では、イスラーム軍のイスラーム・アッルーシュ報道官が声明を出し、東グータ地方のシリア軍拠点20カ所を制圧したと主張した。

アッルーシュ報道官によると、ダマスカス中央刑務所(サイドナーヤー刑務所)やタッル・クルディー町農場地帯への侵攻・制圧後、イスラーム軍戦闘員数千人が「アッラーは勝つ」と銘打った作戦を開始し、東グータ地方の山岳地帯を西カラムーン地方に向かって進軍、シリア軍との戦闘の末、同山岳地帯の設営されていた参謀本部壕、砲兵大隊基地、ガソリン・スタンド2カ所、軍セメント貯蔵施設、水道施設、電力会社施設、ロシア人専門家集合住宅、軍事情報局施設、検問所複数カ所など20カ所を制圧したという。

アッルーシュ報道官はまた、ザバダーニー市を包囲しているシリア軍が「度重なる敗北」により撤退したと主張した。

しかし、SANA(9月13日付)はこの発表に関して、「事実無根」と否定した。

また、シリア人権監視団によると、ダーヒヤト・アサド町に反体制武装集団が撃ったと思われる迫撃砲弾複数発が着弾、ダマスカス中央刑務所(サイドナーヤー刑務所)東部一帯の軍事情報局地区、国際幹線道路一帯で、シリア軍と、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

さらに、ハラスター市一帯でも戦闘が発生し、ジハード主義武装集団戦闘員10人が死亡、またシリア軍側も軍医が死亡した。

シリア軍はこうしたなか、ドゥーマー市各所、ダーライヤー市を複数回にわたり空爆・砲撃し、ジハード主義武装集団と交戦、戦闘員1人が死亡した。

一方、ザバダーニー市一帯では、シリア軍が「樽爆弾」、地対地ミサイルと思われる兵器で市内各所を攻撃、第4師団、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、パレスチナ解放軍が、ジハード主義武装集団と交戦した。

戦闘は隣接するマダーヤー町でも行われ、またこのほかにも、シリア軍はキスワ市の農場地帯、ムカイラビーヤ市に対しても砲撃を加え、西グータ地方の第137連隊基地一帯、サラーム高速道路一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

このほか、SANA(9月13日付)によると、シリア軍がレバノンのレジスタンスとともに、ザバダーニー市内での掃討作戦を継続し、ジスル・モスク一帯の複数の建物群を制圧した。

シリア軍はまた、ドゥーマー市西部農場地帯でイスラーム軍と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊したという。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バーブ・トゥーマ区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、住民10人が死傷した。

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アレッポ県では、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団によって包囲されているヌッブル市、ザフラー町に対して、シリア軍が支援物資を投下した。

一方、SANA(9月13日付)によると、ズィルバ村、ワディーヒー村、スバイヒーヤ村、ハーン・アサル村、アンダーン市、アレッポ市カラム・マイサル地区、シャイフ・ルトフィー地区、ラーシディーン地区、バニー・ザイド地区、ライラムーン地区、ザフラー協会地区、ブスターン・カスル地区、ブスターン・バーシャー地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアブー・ズフール航空基地を空爆した。

一方、SANA(9月13日付)によると、アルナバ村、ムハムビル市、マアッラト・ヌウマーン市、ハーン・シャイフーン市、アブー・ズフール航空基地をシリア軍が空爆し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ジュッブ・アフマル村一帯、ジュッブ・ガール村一致で、シリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

シリア人権監視団はまた、ラタキア県ジャブラ市郊外のフマイミーム航空基地(バースィル・アサド国際空港内)一帯に、ロシア軍が大型航空機の離着陸可能な滑走路を新設していると発表した。

同監視団によると、ロシア側は同地区へのシリアの民間人、軍人の進入を禁止しているという。

一方、SANA(9月13日付)によると、ズワイク村、シャムスィーヤ村、カトフ・ルンマーン村、マールーニーヤート村、キンサッバー町、カヤーリー村、ザルズール村、サルマー町、アイン・フール村、カトフ・サフフ村、ジュッブ・アフマル村一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(9月13日付)によると、ダルアー市旧税関地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(9月13日付)によると、マンスーラ村をシリア軍が空爆し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, September 13, 2015、AP, September 13, 2015、ARA News, September 13, 2015、Champress, September 13, 2015、al-Hayat, September 14, 2015、Iraqi News, September 13, 2015、Kull-na Shuraka’, September 13, 2015、al-Mada Press, September 13, 2015、Naharnet, September 13, 2015、NNA, September 13, 2015、Reuters, September 13, 2015、SANA, September 13, 2015、UPI, September 13, 2015などをもとに作成。

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