『ハヤート』(10月2日付)、ズハイリー・ニュース(10月1日付)などによると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊のスィーバーン・ハンムー総司令官は、人民防衛隊がロシアに対して、ダーイシュ(イスラーム国)やヌスラ戦線と戦うための武器供与、連携を要請していることを明らかにした。
ハンムー司令官はまた、シリア人権監視団のインタビューに応じ、「シリアをめぐる紛争が10年は続くだろう」との見解を示した。
ロシア軍によるシリア領内での空爆開始前に行われたこのインタビューのなかで、ハンムー司令官は、「(シリアの紛争の)解決は今や、シリア人の手中にはない。解決は、紛争を続ける諸外国にかかわる問題であり、我々はこの紛争が、(中東の)地図を変更するための戦争だと見ている…。残念ながら、今起きていることは、シリアの国土をめぐる「巨人」(大国)どうしの紛争だと言える。それは第3次世界大戦のようなもので、そこでは大国が世界を分割するために争い合っている…。我々は残念ながら、この紛争が長期戦になり、10年は続くだろうと見ている」と述べた。
AFP, October 1, 2015、AP, October 1, 2015、ARA News, October 1, 2015、Champress, October 1, 2015、al-Hayat, October 2, 2015、Iraqi News, October 1, 2015、Kull-na Shuraka’, October 1, 2015、al-Mada Press, October 1, 2015、Naharnet, October 1, 2015、NNA, October 1, 2015、Reuters, October 1, 2015、SANA, October 1, 2015、UPI, October 1, 2015、Zuhairinews, October 1, 2015などをもとに作成。
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