サウジアラビアのムアッリミー国連代表がロシアによるシリア領内での空爆停止を求める(2015年10月1日)

サウジアラビアのアブドゥッラー・ムアッリミー国連大使は、「テロとの戦い」への対応を協議するために招集されている安保理閣僚級会合(議長国ロシア)で、ロシアに対してシリアへの空爆を停止するよう求めた。

ムアッリミー国連大使は「ダーイシュ(イスラーム国)との戦いに最後になって参加したと主張している国々は、シリア政府、そしてその同盟者であるヒズブッラー、クドス軍団、そのほかの宗派主義的組織などの外国人武装テロ集団を支援しながら、それ(ダーイシュとの戦いへの参加)をすることなどできない」と述べた。

ムアッリミー国連大使はまた「ロシアがハマー県、ヒムス県で行った軍事作戦に深い懸念を表明する。我々は軍事作戦の即時停止と再開しないための保証を求める」と付言した。

ムアッリミー国連代表は、シリア国内におけるテロ拡散や過激派の台頭が、サウジアラビア、トルコ、カタールが行っているイスラーム過激派への支援ではなく、「「樽爆弾」投下、化学兵器使用など、シリア政府がシリア国民に対して行っている迫害、もっとも卑劣な犯罪にある」と主張し、「シリア政府の存続に体現されている問題を根絶するための広範な同盟の結成」を呼びかけた。

アサド大統領に関して、ムアッリム国連代表は「バッシャール・アサドと彼の体制は、いかなる「テロとの戦い」においても当事者とはなり得ない。なぜなら、彼こそがテロそのものを体現しているからだ」と述べた。

一方、サウジアラビア政府の政策に関しては、「ダーイシュに対する有志連合に積極的に参加している」と主張し、サウジアラビアによるイスラーム過激派支援について弁明しないまま、「イランが地域各国で追求する覇権主義、内政干渉、宗派主義紛争の助長の試みは歴史上もっとも卑劣な行為」と非難した。

『ハヤート』(10月2日付)が伝えた。

AFP, October 1, 2015、AP, October 1, 2015、ARA News, October 1, 2015、Champress, October 1, 2015、al-Hayat, October 2, 2015、Iraqi News, October 1, 2015、Kull-na Shuraka’, October 1, 2015、al-Mada Press, October 1, 2015、Naharnet, October 1, 2015、NNA, October 1, 2015、Reuters, October 1, 2015、SANA, October 1, 2015、UPI, October 1, 2015などをもとに作成。

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