シリア軍がヒムス県北部でも新たな軍事作戦を開始し、ヒムス県、ダルアー県、ハマー県、クナイトラ県で失地を回復(2015年10月15日)

ヒムス県では、SANA(10月15日付)によると、シリア軍が県北部および北東部で新たな軍事作戦を開始し、ダール・カビーラ村近郊のハーリディーヤ村で反体制武装集団を殲滅、同地を完全制圧した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍が侵攻を続けるダール・カビーラ市一帯をロシア軍の戦闘機が15回にわたり空爆し、反体制武装集団戦闘員6人を含む10人が死亡した。

またタルビーサ市一帯では、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

マサール・プレス(10月15日付)によると、シリア軍は、ロシア軍の空爆と並行して、ティールマアッラ村、タルビーサ市、ガントゥー市、ファルハーニーヤ村、ダール・カビーラ市を空爆・砲撃し、住民5人が死亡、数十人が負傷した(ARA
News(10月15日付)によると、ティールマアッラ村での空爆では住民13人が死亡した)。

このほか、アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動のアフマド・カッラ・アリー報道官は、クッルナー・シュラカー(10月15日付)に対し、ハウラ地方での14日のシリア軍による要撃で、ヒムス県における同組織の副司令官のアンマール・ハドル氏、ハウラ地方司令官の「アブー・バクル」氏が死亡したことを認めた。

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ダルアー県では、SANA(10月15日付)によると、シリア軍がダルアー市マンシヤ地区の建物群9カ所、Syriatelビル一帯、シャイフ・マスキーン市北東部の要所複数カ所を制圧した。

シリア軍はまた、ダルアー市旧税関地区南部、バジャービジャ地区、ハマーディーン地区、郵便局一帯でも反体制武装集団への攻勢を続けた。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍はフラーク市近郊の第52旅団展開地域一帯、ラフム村一帯、シャイフ・マスキーン市、ダルアー市各所を「樽爆弾」などで空爆・砲撃した。

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ハマー県では、SANA(10月15日付)によると、シリア軍がフールー村、サフサーファ村で反体制武装集団と交戦し、同地を制圧した。

シリア軍はまた、サムラーニーヤ村で反体制武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍が、サフサーファ村、フールー村を制圧後も、シリア軍、アラブ系・アジア系外国人戦闘員とジハード主義武装集団が、サルマーニーヤ村、サフサーファ村一帯で戦闘を続けた。

また、ARA News(10月15日付)によると、カフルヌブーダ町郊外の穀物サイロで、ジハード主義武装集団戦闘員がシリア軍に対して自爆攻撃を行い、兵士複数名が死傷した。

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クナイトラ県で、SANA(10月15日付)によると、シリア軍がアマル農場でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦し、アマル農場検問所を掌握、同地全体を完全制圧した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(10月15日付)によると、シリア軍がハラスター市北部農場地帯で進軍を続け、同地およびハラスター市、アルバイン市でイスラーム軍などからなる反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーライヤー市各所、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯、マアダミーヤト・シャーム市近郊を空爆・砲撃、またダーヒヤト・アサド町一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

他方、クッルナー・シュラカー(10月15日付)によると、タッル市内で爆発が発生し、住民数十人が死傷した。

AFP, October 15, 2015、AP, October 15, 2015、ARA News, October 15, 2015、Champress, October 15, 2015、al-Hayat, October 16, 2015、Iraqi News, October 15, 2015、Kull-na Shuraka’, October 15, 2015、al-Mada Press, October 15, 2015、Masar Press Agency, October 15, 2015、Naharnet, October 15, 2015、NNA, October 15, 2015、Reuters, October 15, 2015、SANA, October 15, 2015、UPI, October 15, 2015などをもとに作成。

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