2014年2月9日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記2)

民主的反体制勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表はマヤーディーン(2月9日付)のインタビューに応じ、シリア革命反体制勢力国民連立とのジュネーブ2会議の反体制勢力代表団拡大をめぐる交渉失敗の経緯について明らかにした。

アブドゥルアズィーム代表はインタビューで、アフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長らとカイロで折衝を重ね、反体制勢力全体によるバランスがとれた代表団の結成、ヴィジョンの統一を求めたが、「それが実現しなかったために参加を中止した。国民調整委員会は無視されようとしていた。潘国連事務総長からの招待状もなかった」としたうえで、連立の対応を「夜中に話したことが昼間に打ち消された」と批判した。

アブドゥルアズィーム代表はまた、ジュネーブ2会議への参加条件に関して「我々はジャルバー氏に関して、第2ラウンドへの参加の用意はあるが、政治的解決に関する一般方針に関する原則文書が合意されるのが先だと伝えた」ことを明らかにした。

アブドゥルアズィーム代表は、連立との折衝に参加したサフワーン・アッカーシュ氏とともに「カイロ宣言」と題した原則文書を提出し、審議・承認を求めたという。

この文書には、ジュネーブ2会議での反体制勢力代表団の拡大、ジュネーブ合意に基づく暴力停止、逮捕者釈放、包囲解除、人道支援搬入の優先的処理、これらの措置と並行した移行期統治機関発足をめぐる審議などを骨子としていたという。

アブドゥルアズィーム代表によると、反体制勢力の代表団拡大に関して、連立は委員会メンバー5人(うち4人が公式代表団、1人が技術代表団)の代表団入りに同意する一方、連立メンバー5人(うち4人が公式代表団、1人が技術代表団)に加えて、自由シリア軍メンバー5人の参加を提案し、自由シリア軍メンバーを3人とすることで合意したという。

これと合わせて、委員会は、民主統一党メンバー2人の参加を求め、了承されたという。

しかし翌日の折衝で、連立は、委員会メンバーに占める公式代表団の数について同意していないとするとともに、民主統一党メンバーの参加を望まないと主張、さらに3日目には、委員会メンバーの人選に対しても異議を唱え、最終的に協議を打ち切ったという。

Qanat al-Mayadin, February 9, 2014をもとに作成。

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