国連安保理はシリア国内の人道状況を審議、シリア軍、ダーイシュ(イスラーム国)、ヌスラ戦線などによる住民包囲を「戦争犯罪」と批判(2016年1月15日)

国連安保理は、シリア国内の人道状況に関する会合を開き、国連人道問題担当事務次長補の姜敬和女史が報告を行った(http://www.un.org/press/en/2016/sc12203.doc.htm)。

英仏の要請によって開催された会合において、姜事務次長補は、約40万人がダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線などの反体制武装集団、そしてシリア軍によって包囲を受けていると指摘、また約450万人が医療物資配給などが困難な地域での生活を余儀なくされていると述べた。

また姜事務次長補は、シリア軍、ヒズブッラーが包囲を続けるダマスカス郊外県マダーヤー町の状況について、「悪夢のような」現状と述べるとともに、「食料、水、薬品は、紛争当事者が好き勝手に受け入れたり、拒否したりできるような取引材料ではない」と述べた。

報告後の審議では、「飢餓を兵器として利用することは戦争犯罪」といった批判がなされるとともに、民間人に対する攻撃停止が改めて強調された。

AFP, January 16, 2016、AP, January 16, 2016、ARA News, January 16, 2016、Champress, January 16, 2016、al-Hayat, January 17, 2016、Iraqi News, January 16, 2016、Kull-na Shuraka’, January 16, 2016、al-Mada Press, January 16, 2016、Naharnet, January 16, 2016、NNA, January 16, 2016、Reuters, January 16, 2016、SANA, January 16, 2016、UPI, January 16, 2016などをもとに作成。

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