アレッポ県ヌッブル市、ザフラー町を包囲解除した親政権民兵が同地住民、人民防衛諸集団の歓迎を受ける(2016年2月4日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、イラン・イスラーム革命防衛隊戦闘員が、ヌッブル市、ザフラー町の北部にある反体制武装集団の拠点の一つマーイル町を制圧した。

これにより、シリア軍は、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部一帯と、トルコ、そしてトルコ国境に近い県北部のアアザーズ市一帯を結ぶ兵站路を遮断し、アレッポ市東部を包囲することに成功した。

また3年半ぶりに反体制武装集団の包囲が解除されたヌッブル市、ザフラー町には、ヒズブッラーの旗などシーア派武装集団の旗を掲げた民兵組織が入り、住民や同地を守備してきた人民防衛諸集団の歓迎を受けた。

なおヌッブル市、ザフラー町包囲解除戦では、シリア軍側の将兵64人(うちイラン人13人、ヌッブル市・ザフラー町の人民防衛諸集団隊員20人、シリア軍兵士22人)、シャームの民のヌスラ戦線などの反体制武装集団戦闘員100人以上が死亡した。

ARA News, February 5, 2016

ARA News, February 5, 2016

同監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機が、アレッポ市マシュハド地区、シャッアール地区、フィルドゥース地区、ブアイディーン地区、カッラーサ地区、バーブ街道地区を空爆し、少なくとも21人(うち子供3人、女性2人)が死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダルアー市北部の反体制武装集団の拠点アトマーン村への攻撃を続け、ジハード主義武装集団戦闘員8人が死亡した。

またアトマーン村一帯では、戦闘機(所属明示せず)が35回以上にわたり空爆を行った。

一方、SANA(2月4日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、ダルアー市北部の反体制武装集団の拠点アトマーン村の一部を制圧した。

シリア軍はまた、ダルアー市マンシヤ地区、サマー・フナイダート村・ムライハ村間の一帯、ヤードゥーダ村で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がトルコ国境に近いクルド山、トルクメン山一帯を空爆した。

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ハマー県では、SANA(2月4日付)によると、シリア軍がカフルヌブーダ町、ムーリク市、マアルカバ村、ラハーヤー村、ラターミナ町、アトシャーン村、カフルズィーター市、ジュッブ・マラービア村、クライブ・サウル村、バーナ村、ラフジャーン村でシャームの民のヌスラ戦線、フルサーン・ハック旅団、ジュンド・アクサー機構、シャーム自由人イスラーム運動、シャーム自由人イスラーム運動の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(2月4日付)によると、シリア軍がカフルタハーリーム村、アリーハー市、マアッラト・ヌウマーン市、アービディーン村で反体制武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(2月4日付)によると、シリア軍がタルビーサ市でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、クッルナー・シュラカー(2月5日付)によると、ヒムス市ワアル地区に、国連、シリア赤新月社が人道支援物資を搬入した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(2月4日付)によると、シリア軍、人民防衛諸集団がハルファー村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またARA News(2月4日付)などによると、国連、シリア赤新月社がマダーヤー町に人道支援物資を搬入した。

AFP, February 4, 2016、AP, February 4, 2016、ARA News, February 4, 2016、Champress, February 4, 2016、al-Hayat, February 5, 2016、Iraqi News, February 4, 2016、Kull-na Shuraka’, February 4, 2016、February 5, 2016、al-Mada Press, February 4, 2016、Naharnet, February 4, 2016、NNA, February 4, 2016、Reuters, February 4, 2016、SANA, February 4, 2016、UPI, February 4, 2016などをもとに作成。

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