YPG主体のシリア民主軍がロシア軍、シリア軍の爆撃支援を受け、アレッポ県北部のヌッブル市に隣接する複数の村を制圧、シリア軍と共同検問所設置で合意(2016年2月5日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(2月6日付)によると、シリア軍によるヌッブル市、ザフラー町包囲解除と並行して、同地の北西部に位置するアフリーン市一帯を実効支配する西クルディスタン移行期民政局アフリーン地区の人民防衛隊が、革命家軍などシリア民主軍に所属する武装集団とともに、ヌッブル市に隣接するハリーバ村、ズィヤーラ村から反体制武装集団を掃討し、制圧、アフリーン市とヌッブル市一帯を結ぶ兵站路を確保した。

複数の地元消息筋によると、人民防衛隊などシリア民主軍の同地への進軍はロシア軍戦闘機とシリア軍ヘリコプターの航空支援を伴い、ヌッブル市を見下ろすことができるカフィーン村で人民防衛隊とシリア軍が合流、同地に合同検問所を設置することで合意したという。

シリア軍は人民防衛隊がカフィーン村を制圧した約1時間後に同地に到着、人民防衛隊とシリア軍との会合は友好的なムードのなかで行われたという。

AFP, February 6, 2016、AP, February 6, 2016、ARA News, February 6, 2016、Champress, February 6, 2016、al-Hayat, February 7, 2016、Iraqi News, February 6, 2016、Kull-na Shuraka’, February 6, 2016、al-Mada Press, February 6, 2016、Naharnet, February 6, 2016、NNA, February 6, 2016、Reuters, February 6, 2016、SANA, February 6, 2016、UPI, February 6, 2016などをもとに作成。

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