デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表「2月25日のジュネーブ3会議再開は現実的に不可能」(2016年2月19日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は『スヴェンスカ・ダグブラデト』(2月19日付)のインタビューに応じ、そのなかで2月25日に再開が予定されているジュネーブ3会議に関して「2月25日にジュネーブで新たな交渉を呼びかけることは現実的に可能ではない」と述べた。

デミストゥラ特別代表はしかし、「我々は近くそれを実施するつもりだ…。我々は招聘状を準備し、送付するまであと10日必要だ…。交渉は人道支援が続けられ、停戦にいたるのであれば、成功するだろう…。我々の希望は全壊は失われた。だから今はよりプタグマティックな政策をとろうとしている」と付言した。

また「我々は交渉のための交渉ではなくて、真の和平交渉を必要としている。米国とロシアは今こそ戦闘停止案に合意すべきだ」と強調した。

一方、トルコがアレッポ県北部での越境砲撃を激化させたことについては、「すべてを複雑にした」と批判、「紛争がシリア国境に拡大すれば、我々はそれを制御できなくなるかもしれない。我々はそのような事態を許してはならない」と述べた。

AFP, February 19, 2016、AP, February 19, 2016、ARA News, February 19, 2016、Champress, February 19, 2016、al-Hayat, February 20, 2016、Iraqi News, February 19, 2016、Kull-na Shuraka’, February 19, 2016、al-Mada Press, February 19, 2016、Naharnet, February 19, 2016、NNA, February 19, 2016、Reuters, February 19, 2016、SANA, February 19, 2016、Svenska Dagbladet, February 19, 2016、UPI, February 19, 2016などをもとに作成。

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