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国内の暴力
アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マアーディー地区で、軍の空爆により、子供3人を含む5人が死亡した。
またアレッポ市サーフール地区などで軍・治安部隊と反体制武装勢力双方が交戦したほか、ハイヤーン町に対して軍が空爆を行ったという。
一方、SANA(9月24日付)によると、軍・治安部隊がアターリブ市で工業学校に立て籠もっていた「テロリスト」数十人を殲滅した。
またアレッポ市アルクーブ地区で特殊作戦を行い、外国人戦闘員ら複数の戦闘員を殲滅した、という。
さらにアレッポ市ジュダイダ地区、スライマーン・ハラビー地区、カルム・ジャバル地区、スッカリー地区、ブスターン・バーシャー地区、カスル地区、バーブ街道地区、アウラム地方、ダイル・ハーフィル市などでも反体制武装勢力の掃討を継続し、多数の戦闘員を殺傷した。
他方、情報省はアレッポ市のナイラブ・パレスチナ難民キャンプが砲撃を受けたとの外国メディアの報道を否定した。
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『ハヤート』(9月25日付)によると、ダルアー県の対ヨルダン国境に位置するヤルムーク川渓谷地方で23日から軍・治安部隊による激しい砲撃や、「樽爆弾」による爆撃が行われた。
砲撃はシリアからの避難民の流出を防ぐことが目的だという。
自由シリア軍のムハンマド・ラーフィイー野戦司令官は『ハヤート』(9月25日付)に対して、ヨルダンへの越境は軍・治安部隊の増強でこれまでになく困難になっているとしたうえで、正規軍約30,000人が展開していると述べた。
また国境近くのウマーン市からヨルダン国境に通じる道に対して軍の空爆を加え、通行不能にしようとしている、という。
一方、シリア人権監視団によると、ダーイル町が軍の砲撃を受けた。
他方、SANA(9月24日付)によると、ワーディー・クサイル地方、イブタア町一帯、シャリーフ・スフーリー地方などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、外国人戦闘員など多数の戦闘員を殺傷した。
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ダマスカス県では、『ハヤート』(9月25日付)によると、フォーシーズン・ホテル近くの歩道橋に仕掛けられた爆弾が爆発し、1人が死亡したという。
またマサーキン・バルザ地区で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦したほか、タダームン区やザーヒラ地区などで爆発があったという。
一方、シリア人権監視団によると、バルザ区、カーブーン区が軍ヘリコプターによる攻撃を受けた。
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ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(9月25日付)によると、ハラスター市で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦したという。
一方、シリア人権監視団によると、ハラスター市が軍ヘリコプターによる攻撃を受けた。
他方、SANA(9月24日付)によると、スバイナ町で軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」の追跡を行った。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、サアン村、ティールマアッラ村、クサイル市が軍の砲撃を受け、女性1人が死亡した。
一方、SANA(9月24日付)によると、クサイル市、スルターニーヤ市、タルビーサ地方、クサイル地方などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。
またダイル・フール村とザアフラーナ村を結ぶ送電線の修理中に反体制武装勢力に拉致されていた労働者25人が当局によって解放された。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、フサイニーヤ町、ブガイリーヤ村が軍の砲撃を受けた。
一方、SANA(9月24日付)によると、ダイル・ザウル市で軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」追跡を行い、多数の戦闘員を殺害した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、アブー・リアール市が軍の砲撃を受けた。
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ラッカ県では、SANA(9月24日付)によると、タッル・アブヤド市郊外のアイン・アルース村で軍・治安部隊が特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷した。
一方、同県の高官は、タブカ航空基地内で反体制武装勢力と軍・治安部隊の戦闘が発生したとの一部メディアの報道を否定した。
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ハサカ県では、SANA(9月24日付)によると、軍・治安部隊がハサカ市農業科学調査センター近くの反体制武装勢力の拠点を破壊した。
またジュナイナ村、ヒサーン村、ジーア村で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦、多数の戦闘員を殺傷した。
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ラタキア県では、SANA(9月24日付)によると、対トルコ国境に位置するナブウ・ムッルの倉庫を襲撃しようとした反体制武装勢力と軍・治安部隊が交戦し、戦闘員複数を殺傷した。
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イドリブ県では、SANA(9月24日付)によると、マアッラト・ヌウマーン市近くで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、20台の車輌を撃破、多数の戦闘員を殺傷した。
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AFP(9月24日付)は、反体制武装勢力が制圧した地域を取材した複数の特派員の話として、イドリブ県からアレッポ県にいたる対トルコ国境地域がアサド政権の支配を脱している、と報じた。
シリア政府の動き
情報省は声明を出し、同省のインターネットがハッキングを受け、アリー・アブドゥルカリーム駐レバノン・シリア大使が解任されたとの情報が発信されたと発表し、同情報を否定した。
SANA(9月24日付)が報じた。
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SANAは、フェイスブックのページがハッキングを受け、占拠されたとしたと発表した。
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「アフバール・シャルク」(9月26日付)によると、財務省は声明を出し、テロ撲滅法に基づき、ムハンマド・ラシャード・ナズィール・シャーヒーン、ムハンマド・ムウタッズ・ハイヤート・マハーミード、ワリード・ズウビー、イスマーイール・サアディー、ムハンマド・ラヒーフ・ハーキミー、アブドゥルカーディル・サンカリーらビジネスマンとその家族の資産を没収したと発表した。
反体制勢力の動き
アレッポ最大の反体制武装組織とされるタウヒード旅団のアブドゥッラー・シュウール報道官はAFP(9月24日付)に対して「新たな戦闘員が戦線に加わる方がもっと役に立つ」と述べ、国内に指導部を移すとの自由シリア軍のリヤード・アスアド大佐の声明を暗に非難した。
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アレッポ市のサラーフッディーン地区、サイフ・ダウラ地区で戦闘を行う使徒末裔大隊連合のアブー・ムーマルを名のる司令官は、「戦略は戦場にいる人々が決定する…。我々はいかなる政治・宗教団体にも従わない。ムスリム同胞団にも、アル=カーイダにも、外国の運動にも。我々こそが戦場にいる自由軍だ…。戦場に下りてこい」と述べ、アスアド大佐の声明を一蹴した。
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ダルアー革命軍事評議会は声明を出し、すべての武装組織に対して、体制側、反体制側双方の医師の誘拐・逮捕を行わないよう呼びかけた。
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シリア国民救済大会が閉幕声明を採択して、2日間の日程を終えた。
前日に引き続き、駐シリア・ロシア大使、イラン大使、中国の代表が出席した。
閉幕声明では、「軍事治安解決」をめざすアサド政権の戦略が暴力激化を招いたと批判したうえで、「アラブ諸国と国際社会の監視のもとでの政権および反体制武装勢力双方の即時暴力停止」を呼びかけた。
また「国内外のすべての反体制勢力」に対して、「シリアの統合、領土保全…のための共同行動」を呼びかけるとともに、「シリア人自身が自分たちの手で変革しなければならない」と強調した。
一方、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表に対して、「多元的民主制への移行を含む暫定機関を開始するための最善の政治的方法を検討するため、すべての関係当事者が参加する国際会議」の開催を求めた。
このほか、20日に誘拐された民主的変革諸勢力国民調整委員会3人を含むすべての政治犯の釈放をアサド政権に要求した。
シリアでのその他の動き
「アフバール・シャルク」(9月23日付)は、ドバイで友人を伴うブシュラー・アサドの長男バースィル・アサドの写真(右)を公開した。
ブシュラー・アサドは2008年の夫アースィフ・シャウカト准将の「粛清」と時を一にして、パリを経てドバイに移り住み、子供の養育を行っていた。
2011年3月の「シリア革命」の開始を受け、一時、シリアに戻っていたが、7月18日に暗殺されたシャウカト准将の除喪と新学期開始に合わせるかたちで、ドバイに戻っていた。
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『ワタン』(9月24日付)は、Wealth-X社(シンガポール)の試算として、3000万ドル以上の財産を所有するシリア人富裕者が215人おり、その総資産は230億ドルに達する、と報じた。
富裕者数は2011年の225人から10人減少したが、総試算の額に変化はなかった、という。
レバノンの動き
AFP(9月24日付)によると、23日にナバティーヤ県ハースバイヤー郡の国境地帯で、警察が密入国したシリア人5人を身柄拘束したことに反対し、レバノン・イスラーム集団メンバー約100人が警察署前で抗議デモを行った。
諸外国の動き
『ハヤート』(9月24日付)は、ヨルダンのジハード主義者の指導者らの話として、シリアに潜入し、軍・治安部隊との交戦で殺害されたヨルダン人の葬儀が増えている、と報じた。
これらのヨルダン人の多くは、アフガニスタン、イラク、チェチェンでの戦闘経験がある戦闘員だという。
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ヨルダン国境警備隊のフサイン・ズユード准将は声明を出し、2011年3月以降、シリアからヨルダン領内に避難したシリア軍兵士の数が2,053人にのぼることを明らかにした。
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ヨルダンのザアタリー国営避難民キャンプで、ヨルダンの治安当局がシリア人の暴動を弾圧するため、初めて催涙弾を使用した。
「アフバール・シャルク」(9月24日付)が報じた。
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アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は、国連安保理非公式会合でシリア訪問の成果などを報告した。
AFP(9月24日付)によると、ブラーヒーミー共同特別代表は、約5,000人の外国人戦闘員がシリア国内に潜入しているとのアサド政権の評価を報告した。
またシリア国内での拷問に関して、刑務所での拷問が「周知」ものとなっているとしつつ、人々は政府が管理する病院に行くことを恐れるようになったと述べ、病院での拷問を示唆した。
さらに「シリアがかつての状態に戻ることはあり得ない…。改革は未だに不充分で、変革が必要だ」と述べた。
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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は『ワシントン・ポスト』(9月24日付)に、シリア情勢をめぐる国際社会の決定は安保理の枠組みのなかで行われるべきだと述べ、シリア領空への飛行禁止空域には国連の承認が必要だとの立場を示した。
AFP, September 24, 2012、Akhbar al-Sharq, September 24, 2012, September 25, 2012, September 26, 2012、AKI, September 23, 2012、al-Hayat, September 24, 2012, September 25, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 24,
2012、al-Kurdiya News, September 24, 2012、Naharnet.com, September 24, 2012、Reuters,
September 24, 2012、SANA, September 24, 2012、al-Sharq al-Awsat, September
24, 2012、The Washington Post, September 24, 2012、al-Watan, September 24,
2012などをもとに作成。
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