ロシアのラヴロフ外務大臣はジュネーブ3会議へのPYDの招聘を呼びかける(2016年3月11日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣はモスクワで中国の王毅外交部長と会談し、シリア情勢などについて協議した。

会談後の記者会見でラブロフ外務大臣は、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表に対して、西クルディスタン移行期民政局やシリア民主評議会を主導するクルド民族主義政党の民主統一党をジュネーブ3会議に招聘するよう呼びかけた。

ラブロフ外務大臣は「このグループ(クルド人)を参加させないまま交渉を開始することは、国際社会の弱さの表れになるだろう…。またそれはシリア住民において重要な一大グループの権利を侵害することになる」と述べるとともに、民主統一党を交渉から排除することが「シリアのい存続ではなく分割を望む者の野望に増長させることになる」と警鐘を鳴らし、民主統一党の参加を拒否するトルコを暗に批判した。

そのうえでラブロフ外務大臣は「デミストゥラ氏は正しい決定を下さねばならない。我々は彼と何度も連絡を取り合い、我々の姿勢を断固として伝えている。昨日(10日)にもあらためてそうした」と述べた。
『ハヤート』(3月12日付)が伝えた。

AFP, March 11, 2016、AP, March 11, 2016、ARA News, March 11, 2016、Champress, March 11, 2016、al-Hayat, March 12, 2016、Iraqi News, March 11, 2016、Kull-na Shuraka’, March 11, 2016、al-Mada Press, March 11, 2016、Naharnet, March 11, 2016、NNA, March 11, 2016、Reuters, March 11, 2016、SANA, March 11, 2016、UPI, March 11, 2016などをもとに作成。

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