ジョン・ケリー米国務長官は、サウジアラビアを訪問し、サルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ国王らと会談、シリア、イエメン情勢などへの対応について意見を交わした。
ケリー国務長官が会談したのは、サルマーン国王のほか、ムハンマド・ビン・ナーイフ副首相兼内務大臣(皇太子)、ムハンマド・ビン・サルマーン第二副首相兼国防大臣(第二皇太子)、アブドゥッラー・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーンUAE外務大臣、アーディル・ジュバイル外務大臣。
ロイター通信(3月12日付)が伝えたところによると、ケリー国務長官はシリア情勢に関して、ジュネーブ3会議の再開する必要を強調したという。
ケリー国務長官はまた、シリア国内でのシリア軍、ロシア軍の停戦違反に関して「我々のチームはジュネーブとアンマンでロシアと会合を持ち、こうした主張(シリア軍、ロシア軍の停戦違反)に関する具体的な作業計画を策定する。また今日(12日)、ロシアのラブロフ外務大臣との電話会談を要請した」と述べた。
一方、停戦状況に関しては「暴力のレベルは…80~90%低下した…。我々が実行したいのはこの割合をさらに減少させるために活動を続けることだ」と述べるとともに、「しかし、我々がはっきりと言っておきたいのは、アサド政権にはこの(停戦)プロセスを利用することなどできないということだ」と強調した。
AFP, March 12, 2016、AP, March 12, 2016、ARA News, March 12, 2016、Champress, March 12, 2016、al-Hayat, March 13, 2016、Iraqi News, March 12, 2016、Kull-na Shuraka’, March 12, 2016、al-Mada Press, March 12, 2016、Naharnet, March 12, 2016、NNA, March 12, 2016、Reuters, March 12, 2016、SANA, March 12, 2016、UPI, March 12, 2016などをもとに作成。
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