ジュネーブ3会議に参加しているシリア政府代表団は、スイスの首都ジュネーブにある国連本部を訪れ、ラムズィー・イッズッディーン・シリア問題担当国連特別副代表と会談した。
会談後の記者会見で、シリア政府代表団を率いるバッシャール・ジャアファリー国連シリア代表は、「ゴラン高原は永遠にイスラエルのもの」とのベンヤミン・ネタニヤフ首相の発言(17日)を改めて非難、イッズッディーン国連特別副代表に対して、この発言への対応を安保理で審議するよう求めたことを明らかにした。
またジュネーブ3会議に関しては、リヤド最高交渉委員会のボイコット後も反体制派との協議を継続する意思を伝えるとともに、「政治解決とは(現行憲法のもとでの)拡大国民政府(挙国一致内閣)、憲法、国会選挙であり、これ以外のことを考えているいかなるグループも夢想家であり、ジュネーブの対話を反故にし、時間を無駄にするだけだ」と強調した。
SANA(4月20日付)が伝えた。
**
リヤド最高交渉委員会に参加する民主的変革諸勢力国民調整委員会は声明を出し、ジュネーブ3会議の協議への参加中止を決定したと発表した。
AFP, April 20, 2016、AP, April 20, 2016、ARA News, April 20, 2016、Champress, April 20, 2016、al-Hayat, April 21, 2016、Iraqi News, April 20, 2016、Kull-na Shuraka’, April 20, 2016、al-Mada Press, April 20, 2016、Naharnet, April 20, 2016、NNA, April 20, 2016、Reuters, April 20, 2016、SANA, April 20, 2016、UPI, April 20, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.