ロシアはリヤド最高交渉委員会によるジュネーブ3会議への参加中止を強く非難、米、フランス、トルコもこれに事実上同調(2016年4月20日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、モスクワでフランスのジャン=マルク・エロー外務大臣と会談し、シリア情勢などについて意見を交わした。

ラブロフ外務大臣は会談後の記者会見で「交渉は中止されていない。リヤド最高交渉委員会が離れても、シリア政府代表団、モスクワ、カイロ、アスタナに会したグループの各代表団、そしてフマイミーム・グループが交渉に参加している」と述べ、リヤド最高交渉委員会の参加ボイコットを非難した。

エロー外務大臣も「この和平プロセスを救済するためできるすべてのことをする」と述べた。

なお、『ハヤート』(4月21日付)によると、米国も、リヤド最高交渉委員会のボイコットに理解を示しつつも、協議を継続する意向を示しており、トルコ政府もリヤド最高交渉委員会にジュネーブ3会議から離脱しないよう求めているという。

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ロシア外務省は声明を出し、ジュネーブ3会議への参加中止を決定したリヤド最高交渉委員会の姿勢に関して、「ジュネーブの会合は合意に至るためのワークショップであるべきで、国際社会にかかわる事柄を恐喝したり、それに罠を仕掛けたりするためのオリエント・バザーではない。同委員会は、警鐘を鳴らすような行為をしているが、これによって実際には自分たちが具体的で現実的な提案を持っていないことを隠しそうとしているようだ」と批判した。

AFP, April 20, 2016、AP, April 20, 2016、ARA News, April 20, 2016、Champress, April 20, 2016、al-Hayat, April 21, 2016、Iraqi News, April 20, 2016、Kull-na Shuraka’, April 20, 2016、al-Mada Press, April 20, 2016、Naharnet, April 20, 2016、NNA, April 20, 2016、Reuters, April 20, 2016、SANA, April 20, 2016、UPI, April 20, 2016などをもとに作成。

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