アレッポ市南部郊外のハルサ村一帯でヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、第13師団などからなるファトフ軍がシリア軍、ヒズブッラー戦闘員、イラン革命防衛隊などに対して攻勢を激化(2016年6月17日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、イラン人・アフガン人などの外国人戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、第13師団などからなるファトフ軍とアレッポ市南部郊外のハルサ村回廊一帯で交戦した。

なお同地での戦闘により、ヒズブッラー戦闘員が過去72時間で14人死亡、20人以上が負傷しているという(これに関して、ファトフ軍は、ハルサ村一帯での戦闘でシリア軍兵士ら30人以上を殺害し、多数を捕捉たと発表した)。

また、シャームの民のヌスラ戦線によると、ファトフ軍がハルサ村近郊のイラン・イスラーム革命防衛隊所属部隊の重要拠点を制圧した。

一方、SANA(6月16日付)によると、アレッポ市ハーリディーヤ地区を反体制武装集団が砲撃し、7人が負傷した。

また、ARA News(6月17日付)によると、シリア軍ヘリコプターがアレッポ市カーティルジー地区を「樽爆弾」で空爆し、10人以上が死亡した。

このほか、クッルナー・シュラカー(6月17日付)によると、マンナグ市で活動する反体制武装集団が統合し、統一軍事評議会を結成した。

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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(6月17日付)によると、戦闘機(所属明示せず)がナシャービーヤ町、バハーリーヤ村などを空爆し、4人が死亡した。

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ハマー県では、クッルナー・シュラカー(6月17日付)によると、ロシア軍と思われる戦闘機がアトシャーン村近郊の避難民キャンプを空爆し、女性と子供を含む5人が死亡、18人が負傷した。

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ヒムス県では、国連人道問題調整事務所(OCHA)の報道官によると、シリア軍が包囲を続けるヒムス市ワアル地区にとどまる住民3万7,500人に対する緊急人道支援物資の搬入作業が行われた。

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ダルアー県では、SANA(6月16日付)によると、シリア軍がヌアイマ村一帯のシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃した。

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イドリブ県では、SANA(6月16日付)によると、反体制武装集団がフーア市を砲撃し、子供1人が死亡した。

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ラタキア県では、ARA News(6月17日付)などによると、反体制武装集団がトルクメン山のシャフルール村、ブルジュ・ハヤート村を奪還した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、6月16日に5件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス県ジャウバル区、ダマスカス郊外県ザマルカー町などで発生し、イスラーム軍などが砲撃を行ったという。

AFP, June 17, 2016、AP, June 17, 2016、ARA News, June 17, 2016、Champress, June 17, 2016、al-Hayat, June 18, 2016、Iraqi News, June 17, 2016、Kull-na Shuraka’, June 17, 2016、al-Mada Press, June 17, 2016、Naharnet, June 17, 2016、NNA, June 17, 2016、Reuters, June 17, 2016、SANA, June 17, 2016、UPI, June 17, 2016などをもとに作成。

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