シリア軍、シリア民主軍は、ヌスラ戦線、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室とアレッポ市北部一帯で攻防を続ける(2016年7月9日)

アレッポ県では、SANA(7月9日付)によると、シリア軍はアレッポ市北部のカースティールー街道一帯の反体制武装集団拠点制圧に向けて戦闘を続け、タバグ紡績工場、コロネーズ・ビル街、サウラ紡績工場などアレッポ市ハーリディーヤ地区の複数カ所を制圧した。

これに対し、反体制武装集団はアレッポ市ザフラー地区、ジュマイリーヤ地区を砲撃し、2人が死亡、31人が負傷した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(7月9日付)によると、反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室、シャームの民のヌスラ戦線)がアルド・マッラーフ地区農場地域とアレッポ市シュカイイフ地区間の複数拠点をシリア軍との戦闘の末に奪還した。

これに関して、シャームの民のヌスラ戦線は、アルド・マッラーフ地区農場地域とアレッポ市シュカイイフ地区を結ぶ丘陵地を制圧したと発表した。

またシャーム戦線も、アレッポ市北部でシリア軍と戦う反体制武装集団とともに戦闘に参加していることを明らかにした。

これに対して、ドゥラル・シャーミーヤやシリア人権監視団によると、シリア軍は、アレッポ市北部のカースティールー街道地区、ジャンドゥール交差点一帯、シュカイイフ地区、バニー・ザイド地区、バーブ街道地区、カラム・ベーク地区、ハラク地区、ブスターン・カスル地区をミサイルや白リン弾で空爆し、ブスターン・カスル地区、アルド・マッラーフ地区農場地域、カースティールー街道一帯、などではシリア軍と反体制武装集団が交戦した。

他方、ARA News(7月9日付)は、シャームの民のヌスラ戦線がアルド・マッラーフ地区農場地帯で爆弾を仕掛けた車を自爆させ、シリア軍の進軍に対抗する一方、反体制武装集団が西クルディスタン移行期民政局支配下のアレッポ市シャイフ・マクスード地区に対しても攻撃を強め、人民防衛隊主体のシリア民主軍と交戦したと伝えた。

このほか、アレッポ市一帯での戦闘に参加している反体制武装集団19組織が共同声明を出し、シリア軍、ロシア軍によるアレッポ市空爆に民間人が巻き込まれていると指摘、これを批判した。

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ハマー県では、クッルナー・シュラカー(7月9日付)によると、ザーラ村、ヒルブナフサ村に突入しようとしたシリア軍が反体制武装集団の迎撃を受け、兵士20人以上が死亡した。

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ヒムス県では、ARA News(7月9日付)によると、ロシア軍戦闘機がラスタン市を空爆した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマイダアー町を砲撃した。

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クナイトラ県では、SANA(7月9日付)によると、シリア軍がハムル丘陵地帯一帯で反体制武装集団の拠点を攻撃した。

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ダルアー県では、SANA(7月9日付)によると、シリア軍がラジャート高原・シャッアーラ村間を移動中のシャームの民のヌスラ戦線を攻撃した。

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シャームの民のヌスラ戦線は声明を出し、イドリブ県、ハマー県でのタフリール軍幹部の拘束に関して、紛争和解のための法廷設置に合意したと発表した。

AFP, July 9, 2016、AP, July 9, 2016、ARA News, July 9, 2016、Champress, July 9, 2016、al-Durar al-Shamiya, July 9, 2016、al-Hayat, July 10, 2016、Iraqi News, July 9, 2016、Kull-na Shuraka’, July 9, 2016、al-Mada Press, July 9, 2016、Naharnet, July 9, 2016、NNA, July 9, 2016、Reuters, July 9, 2016、SANA, July 9, 2016、UPI, July 9, 2016などをもとに作成。

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