ロシア空軍長距離爆撃機がダーイシュの中心都市ラッカ市を爆撃し化学兵器製造工場などを破壊(2016年8月11日)

ラッカ県では、ロシア国防省によると、ロシア国内を離陸したロシア空軍のTu-22M3長距離爆撃機4機が、ラッカ市内南東部と、同市外北部および北西部郊外にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点複数カ所に対する空爆を集中的に行った。

この空爆で、ラッカ市近郊の武器弾薬燃料倉庫、市外北西部の化学兵器製造工場と教練キャンプを破壊、多数のメンバーを殲滅したという。

SANA, August 11, 2016

SANA, August 11, 2016

シリア人権監視団によると、この空爆で民間人24人を含む30人が死亡、15人が負傷した。

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ヒムス県では、ARA News(8月11日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がタドムル市郊外の穀物サイロ東部にあるシリア軍拠点を攻撃した。

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スワイダー県では、SANA(8月11日付)によると、シリア軍がアーバール・ラシーダ地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, August 11, 2016、AP, August 11, 2016、ARA News, August 11, 2016、Champress, August 11, 2016、al-Hayat, August 12, 2016、Iraqi News, August 11, 2016、Kull-na Shuraka’, August 11, 2016、al-Mada Press, August 11, 2016、Naharnet, August 11, 2016、NNA, August 11, 2016、Reuters, August 11, 2016、SANA, August 11, 2016、UPI, August 11, 2016などをもとに作成。

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