アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(8月17日付)によると、シャーム軍団などからなるシャーム戦線所属の武装集団がトルコ国境に近いラーイー村をダーイシュ(イスラーム国)との3日にわたる交戦の末に制圧した。
なお、これに関して、クッルナー・シュラカー(8月16日付)は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がマンビジュ市制圧後、バーブ軍事評議会の結成を後押しするなどして、アレッポ県におけるダーイシュの最大拠点バーブ市攻略への準備を進め、アレッポ県内のシリア・トルコ国境全域が西クルディスタン移行期民政局に掌握されることに警戒するかのように、「穏健な反体制派」が国境沿いの一帯を東進し支配地域の維持・拡大を企図している、と伝えた。
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ARA News(8月17日付)によると、シャーム戦線の攻勢を受けたダーイシュはトルコ領内のキリス市一帯を砲撃、これに対してトルコ軍がただちに応戦し、シリア領内に越境砲撃を加えた。
AFP, August 17, 2016、AP, August 17, 2016、ARA News, August 17, 2016、Champress, August 17, 2016、al-Hayat, August 18, 2016、Iraqi News, August 17, 2016、Kull-na Shuraka’, August 17, 2016、al-Mada Press, August 17, 2016、Naharnet, August 17, 2016、NNA, August 17, 2016、Reuters, August 17, 2016、SANA, August 17, 2016、UPI, August 17, 2016などをもとに作成。
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