シリア軍がアレッポ市北部郊外のハンダラート・パレスチナ難民キャンプを制圧か(2016年9月24日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊、親政権民兵、そしてパレスチナ人からなるクドス旅団が、シリア軍およびロシア軍航空部隊の空爆による航空支援を受け、ハンダラート・キャンプ一帯で反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)と交戦、同地を完全制圧、アレッポ市東部への包囲をさらに強化した。

また、SANA(9月24日付)によると、シリア軍がアレッポ市北東部のハンダラート・キャンプ一帯で反体制武装集団との交戦の末、同キャンプを完全制圧した。

ただし、クッルナー・シュラカー(9月24日付)、ARA News(9月24日付)によると、反体制武装集団は24日晩、ハンダラート・キャンプを奪還したという。

また、シリア人権監視団によると、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部のカッラーサ地区、ブスターン・カスル地区、マルジャ地区、バーブ・ナイラブ地区、バーブ街道地区、マイサル地区、アルド・マムラー地区など、カフルダーイル村では、シリア軍とロシア軍の戦闘機が空爆を行い、少なくとも25人が死亡した。

同監視団によると、アレッポ市一帯に対するシリア軍とロシア軍の空爆によって20日から24日までの5日間で1,600人以上が死傷、アレッポ市東部で救助活動を行っている民間防衛隊(ホワイト・ヘルメット)によると、米国・ロシアによる停戦合意が破棄された19日以降、アレッポ市東部でシリア軍とロシア軍の空爆により、323人が死亡、1,323人が負傷したという。

このほか、シリア人権監視団によると、アレッポ市南部のアーミリーヤ地区、シャイフ・サイード地区では、シリア軍とファトフ軍が交戦した。

一方、国連(ジュネーブ)は、シリア軍がアレッポ市バーブ・ナイラブ地区の水道施設を空爆・破壊、またこれに対する報復として、反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)が市内スライマーン・ハラビー地区の給水所の操業を停止したことで、アレッポ市東部の25万人と西部(シリア政府支配地域)の150万人の住民への水道供給が停止したと発表した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がハーン・シャイフーン市、タマーニア町、ナキール村を空爆、3人が負傷した。

一方、SANA(9月24日付)によると、シリア軍が予備部隊(パレスチナ人のクドス旅団を含む人民防衛隊)の支援を受け、ハーン・シャイフーン市、タマーニア町でファトフ軍の拠点を空爆した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、クルド山一帯(カッバーナ町一帯)で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、アイン・バイダー村、アイン・フール村の大部分を制圧した。

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ラフバト・イシャーラ村一帯、リーハーン農場一帯で、シリア軍、親政権民兵がジハード主義武装集団と交戦、また戦闘機(所属明示せず)がドゥーマー市各所を2度にわたり空爆した。

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ダルアー県では、SANA(9月24日付)によると、シリア軍がダルアー市ハマーディーン地区、難民キャンプ地区一帯で反体制武装集団と交戦した。

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ヒムス県では、SANA(9月24日付)によると、シリア軍がウンム・シャルシューフ村、タルビーサ市北部でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, September 24, 2016、AP, September 24, 2016、ARA News, September 24, 2016、Champress, September 24, 2016、al-Hayat, September 25, 2016、Iraqi News, September 24, 2016、Kull-na Shuraka’, September 24, 2016、al-Mada Press, September 24, 2016、Naharnet, September 24, 2016、NNA, September 24, 2016、Reuters, September 24, 2016、SANA, September 24, 2016、UPI, September 24, 2016などをもとに作成。

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