ロシア国防省「米国務省報道官発言はすべての反体制派がワシントンの命令に従うテロ集団であることを承認するもの」(2016年9月29日)

ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は、ジョン・カービー米国務省報道官の発言に関して「ついに仮面をはずした…。カービー国務省報道官の発言は、米国がいわゆる「反体制派」のすべてが、ワシントンの命令に従う国際テロ組織の集まりに過ぎないことをあからさまに承認するものだ」と非難した。

「カービー報道官が我が軍の兵士が遺体袋に入って帰国し、シリアにおける我が国の航空機を標的とすると発言したことについて、こう言いたい。我々は、ワシントンが言うところの「専門家」がシリア国内、とりわけアレッポに何人いるかを承知している。彼らはそこで軍事作戦を策定し、その実施を監督している…。我々はまた、彼らがシャームの民のヌスラ戦線のテロリストを育てるため飽くなき行動に終始していることも承知している。しかし、ことがロシアやシリアに駐留する我が軍への脅迫にかかわる問題となれば、反体制武装集団は自分たちの遺体を納める遺体袋を見つけることもできず、そこから逃走することもできないだろう」。

カービー国務省報道官は「過激派の作戦拡大で、ロシアは遺体袋に兵士を入れて帰国させ、これまで以上に多くのロシアの航空機を打ち落とされるだろう」と述べていた。

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ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は記者団に対して「ロシア政府はシリア軍が行う「テロとの戦い」を支援するための航空作戦を継続する…。我々は、最近の米国政府の発言が非建設的な性格だと遺憾に考えている」と述べた。

ペスコフ報道官はまた、「ロシア政府は、シリアでの「テロとの戦い」を効率化するため、文書化された合意実行に向け、米国政府と協力することに依然として関心がある。しかし、ロシア政府は同時に米国政府が合意した誓約を遵守することを期待している。今もなお、米国は誓約を守っていない」と述べ、米国がシリアのアル=カーイダであるシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)と「穏健な反体制派」を峻別していないと非難した。

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ロシアのセルゲイ・リャブコフ外務副大臣も、カービー国務省報道官の発言に関して「米国の現政権がもはや客観的な政策を遂行できないほど衰退していることの顕れで…テロリストにロシアと対決するよう呼びかけている。米国からテロリストに支援がなされていると評さざるを得ない」と述べた。

AFP, September 29, 2016、AP, September 29, 2016、ARA News, September 29, 2016、Champress, September 29, 2016、al-Hayat, September 30, 2016、Iraqi News, September 29, 2016、Kull-na Shuraka’, September 29, 2016、al-Mada Press, September 29, 2016、Naharnet, September 29, 2016、NNA, September 29, 2016、Reuters, September 29, 2016、SANA, September 29, 2016、UPI, September 29, 2016などをもとに作成。

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