ダイル・ザウル市内で国防隊と軍事情報局の部族民兵が再び交戦(2016年9月29日)

ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(9月29日付)によると、ダイル・ザウル市で28日深夜、国防隊隊員と、軍事情報局に近い部族民兵および共和国護衛隊隊員が交戦した。

ダイル・ザウル市に住む「ウンム・ハナー」を名のる女性によると、シリア政府支配下のダイル・ザウル市ジャウラ地区のワーディー通りに国防隊が展開し、アンダーン・ウカーブ学校、タウバ・モスク前などに車輌を配置、同地区への往来を禁じ、商店や喫茶店などで店主や客に暴行を加え、空砲などで住民を脅迫したという。

こうしたなかで、国防隊隊員と軍事情報局の部族民兵が衝突、銃撃戦となり、双方に死傷者が出たという。

ダイル・ザウル市内で国防隊と軍事情報局隊員が交戦するのは26日に次いで2度目で、「ウンム・ハナー」によると、住民の間では衝突の主因は、軍事情報局の民兵が国防隊の勢力拡大を阻止していたことに国防隊が報復したためだとの噂が広まっているという。

AFP, September 29, 2016、AP, September 29, 2016、ARA News, September 29, 2016、Champress, September 29, 2016、al-Hayat, September 30, 2016、Iraqi News, September 29, 2016、Kull-na Shuraka’, September 29, 2016、al-Mada Press, September 29, 2016、Naharnet, September 29, 2016、NNA, September 29, 2016、Reuters, September 29, 2016、SANA, September 29, 2016、UPI, September 29, 2016などをもとに作成。

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