首都ダマスカスにあるロシア大使館などに迫撃砲弾が着弾、アレッポ市北部ではシャーム解放機構がシリア軍拠点を急襲(2017年8月2日)

ダマスカス県では、SANA(8月2日付)によると、反体制武装集団が中心街に向かって迫撃砲17発を発車、うち5発がバーブ・トゥーマ地区に着弾し、住民13人が負傷した。

また砲弾9発はマズラア地区のロシア大使館近くに着弾し、7人が負傷した。

ロシア外務省は声明を出し、この攻撃でロシア大使館の敷地内に迫撃砲弾2発が着弾し、物的被害が出たとしたうえで、「西側諸国、そして安保理がこうした犯罪行為に対して適切な評価を下すことを期待する」と表明した。

死傷者は出なかったという。

ロシア国防省の3日の発表によると、ダマスカス郊外県東グータ地方の緊張緩和地帯第3区から発射から砲撃を受け、砲弾2発が敷地内で爆発した。

一方、クッルナー・シュラカー(8月2日付)によると、シリア軍が、ラフマーン軍団が活動を続ける東グータ地方のアイン・タルマー村一帯、ハラスター市を空爆・砲撃した。

**

アレッポ県では、シャーム解放機構に近いイバー通信(8月2日付)によると、アレッポ市北部のアルド・マッラーフ地区一帯で、シャーム解放機構の「エリート部隊」がシリア軍の防衛戦内に潜入し、シリア政府支配地域内の軍拠点などを攻撃、兵士20人を殺害、10人を負傷させた。

**

シリア人逮捕者のためのワーキング・グループはフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/SyrianPoliticalDetainees/?hc_ref=PAGES_TIMELINE)を通じて、2012年3月にシリア当局に逮捕されたコンピュータ・プログラマーのバースィル・サファディー氏が2015年に処刑されていたことを確認したと発表した。

AFP, August 2, 2017、AP, August 2, 2017、ARA News, August 2, 2017、Champress, August 2, 2017、al-Hayat, August 3, 2017、Kull-na Shuraka’, August 2, 2017、al-Mada Press, August 2, 2017、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 3, 2017、Naharnet, August 2, 2017、NNA, August 2, 2017、Reuters, August 2, 2017、SANA, August 2, 2017、UPI, August 2, 2017、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, August 2, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.