ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団、クッルナー・シュラカー(8月9日付)によると、シリア軍がジャウバル区、アイン・タルマー村一帯でラフマーン軍団との戦闘を続け、同地一帯を激しく空爆・砲撃した。
シリア軍はまた、イスラーム軍の拠点都市であるアルバイン市、ドゥーマー市を砲撃したほか、シャーム解放機構、シャーム自由人イスラーム運動、ラフマーン軍団、イスラーム軍が混在するフーシュ・ダワーヒラ村、ズライキーヤ村、カフルバトナー町を砲撃、少なくとも5人が死亡、10人が負傷した。
一方、『ワタン』(8月9日付)によると、シャーム解放機構やシャーム自由人イスラーム運動が活動するカフルバトナー町、アルバイン市、マディーラー市にラフマーン軍団(そしてイスラーム軍)が進攻するなか、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員約250人が離反し、ラフマーン軍団に加入した。
同紙によると、この離反を受け、シャーム解放機構がカフルバトナー町にあるラフマーン軍団の拠点を攻撃したという。
またシャーム解放機構は、アルバイン市郊外の街道でシャーム解放機構退去を求めるデモに参加した住民数百人に発砲した。
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アレッポ県では、ARA News(8月9日付)によると、シリア軍、イランの支援を受けた外国人民兵がアレッポ市西部郊外のラーシディーン地区、アクラブ村に進攻し、反体制武装集団と激しく交戦した。
AFP, August 9, 2017、AP, August 9, 2017、ARA News, August 9, 2017、Champress, August 9, 2017、al-Hayat, August 10, 2017、Kull-na Shuraka’, August 9, 2017、al-Mada Press, August 9, 2017、Naharnet, August 9, 2017、NNA, August 9, 2017、Reuters, August 9, 2017、SANA, August 9, 2017、UPI, August 9, 2017、al-Watan, August 9, 2017などをもとに作成。
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