アル=カーイダ主導の反体制派がダマスカス郊外県ハラスター市近郊のシリア軍部隊への攻勢を強める一方、ロシア軍がイドリブ県を激しく爆撃(2018年1月3日)

ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月3日付)によると、ハラスター市法務委員会委員長でハダーイク地区にあるアブドゥッラー・ブン・ウマル・モスクの導師・説教師を務めるスハイブ・ライイス氏が、ハラスター市郊外の車輌管理局一帯のシリア軍部隊を包囲しているシャーム自由人イスラーム運動主導の「彼らが不正を働いた」作戦司令室が「最後通告」を行い、投降を呼びかけたことを明らかにした。

al-Durar al-Shamiya, January 3, 2018

また、ハラスター市郊外の車輌管理局一帯のシリア軍部隊を包囲するシャーム自由人イスラーム運動主導の「彼らが不正を働いた」作戦司令室は、シリア軍兵士11人を捕捉した。

一方、反体制メディア活動家のウサーマ・ミスリー氏によると、シリア軍戦闘機が車輌管理局内のシリア軍拠点を誤爆し、多数の兵士が死傷した。

これに対して、ロイター通信(1月3日付)は、シリア軍が、車輌管理局の解囲とハラスター市の奪還に向けて「特殊部隊」を投入する準備を進めていると伝えた。

『ハヤート』(1月4日付)などによると、車輌管理局内にはシリア軍兵士約200人が反体制武装集団の包囲を受けて、孤立している。

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月3日付)によると、ロシア軍戦闘機がサラーキブ市および同市一帯を爆撃し、市内のパン製造工場を破壊した。

ロシア軍戦闘機はまた、マアッラト・ヌウマーン市のサラーム病院を爆撃し、医療スタッフ1人を含む5人が死亡した。

ロシア軍はこのほかにも、カフルナブル市、シャイフ・ムスタファー村、ナイラブ村、タッル・マドリーフ村、ハーン・シャイフーン市、ハーン・スブル村を爆撃し、少なくとも7人が死亡した。

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一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がハーン・シャイフーン市一帯、タマーニア町一帯、タッル・タルイー村を爆撃した。

これにより、反体制武装集団が同地一帯からの撤退を余儀なくされ、シリア軍はドゥライビーヤ村、ウンム・サフリージュ村、ムシャイリファト・ジャウワーン農場、ウンム・ハラーヒール丘などを制圧したという。

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ハマー県では、SANA(1月3日付)によると、シリア軍が県南部のヒルブナフサ村一帯、県北部のラターミナ町西方のワーディー・アンズ一帯に侵攻したシャーム解放機構と交戦し、これを撃退した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(1月3日付)によると、ロシア軍戦闘機がカフルズィーター市にある殉教者ハサン・アアラジュ病院を爆撃した。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍はスカイク村一帯を爆撃した。

AFP, January 3, 2018、ANHA, January 3, 2018、AP, January 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2018、al-Hayat, January 4, 2018、Reuters, January 3, 2018、SANA, January 3, 2018、UPI, January 3, 2018などをもとに作成。

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