YPGは声明を出しマンビジュ市から軍事顧問を撤退させると発表(2018年6月5日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)の総司令部は声明を出し、アレッポ県マンビジュ市でマンビジュ軍事評議会の支援・教練を行ってきたYPG軍事顧問の任務を終了し、同市から撤退させると発表した。

マンビジュ軍事評議会はYPG主体のシリア民主軍の傘下で活動する武装集団で、YPG総司令部の声明によると、同評議会がマンビジュ市をダーイシュ(イスラーム国)から解放した2016年以降、同評議会の要請を受けてYPGは同年6月に米主導の有志連合と連携して軍事顧問を派遣していたという。

YPG軍事顧問の撤退宣言は、米国とトルコが両軍・諜報機関のマンビジュ市進駐と地元自治政体の設置を骨子とする「工程表」に合意したのを受けたもの。

ANHA, June 5, 2018

AFP, June 5, 2018、ANHA, June 5, 2018、AP, June 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2018、al-Hayat, June 6, 2018、Reuters, June 5, 2018、SANA, June 5, 2018、UPI, June 5, 2018などをもとに作成。

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