イドリブ県でのシャーム解放機構と国民解放戦線の戦闘が収束、シャーム解放機構が同地全域の軍事・治安を掌握(2019年1月10日)

ドゥラル・シャーミーヤ(1月10日付)は、1月1日から反体制派支配地域(緊張緩和地帯第1ゾーン)内のアレッポ県西部、南西部、ハマー県北部、北西部、イドリブ県南部、南東部で続いていたシリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構と、トルコの庇護を受ける国民解放戦線(ヌールッディーン・ザンキー運動、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの鷹旅団)の戦闘が収束したと伝えた。

同サイトによると、戦闘収束は、国民解放戦線を主導するヌールッディーン・ザンキー運動がアレッポ県西部の支配地域全域からトルコの実質占領下にあるアフリーン郡に撤退するとともに、シャーム自由人イスラーム運動とシャームの鷹旅団がシャーム解放機構との合意に基づきハマー県西部から完全撤退することでもたらされたという。

この合意は9日に交わされたもので、ハマー県北西部(ガーブ平原、シャフシャブー山)の軍事・治安をシャーム解放機構に移譲、同地の自治・福祉をシリア救国内閣が担うことなどを骨子としている。

これに関して、SANA(1月10日付)、ANHA(1月10日付)は、シャーム解放機構がイドリブ県を中心とする反体制派支配地域全域の軍事・治安を掌握したと伝えた。

ANHA, January 10, 2019

なお、シャーム解放戦線の軍事部門は公示を出し、「解放区」においてシャーム自由人イスラーム運動、シャームの鷹旅団を含む反体制武装集団のメンバーを司法当局の許可なく逮捕することを禁じる旨、メンバーに通達した。

al-Durar al-Shamiya, January 10, 2019

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イドリブ県では、SANA(1月10日付)によると、シャーム解放機構と国民解放戦線の戦闘収束を受けて、シャーム解放機構が国民解放戦線所属組織の支配下にあったフバイト村を移譲され、同地を制圧した。

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ハマー県では、SANA(1月10日付)によると、シャーム解放機構と国民解放戦線の戦闘収束を受けて、シャーム解放機構が国民解放戦線所属組織の支配下にあったカルアト・マディーク町、カフルヌブーダ町を移譲され、同地を制圧した。

AFP, January 10, 2019、ANHA, January 10, 2019、AP, January 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 10, 2019、al-Hayat, January 11, 2019、Reuters, January 10, 2019、SANA, January 10, 2019、UPI, January 10, 2019などをもとに作成。

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