トルコのエルドアン大統領「米国と有志連合から資金兵站支援があれば、シリア北東部ユーフラテス川以東地域に安全保障地帯を作ることができる」(2019年1月15日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は与党公正発展党(AKP)の議員の前で演説し、シリア北東部ユーフラテス川以東地域の情勢に関して「ワシントンと有志連合から資金兵站支援が受けられれば、シリア人の安全を拡充するために安全地帯を設置することができる」と述べた。

エルドアン大統領は「(アレッポ県)マンビジュ市、ユーフラテス川東岸には、ダーイシュ(イスラーム国)の残党に加えて、あのテロ組織が今我々の前にいる…。我々は我が国の国境にこれらの組織が入ってくることを決して許さない。我々は彼らを穴に埋めてやる」と述べた。

そのうえで「我々はシリアをめぐって、ドナルド・トランプ米大統領と相互理解に達することを願っている。トランプ大統領は電話会談で、私に改めてシリアから米軍を撤退させる決意を述べた」と強調した。

さらに「トルコ共和国は、クルド人をはじめそこで暮らすすべての人々にとっての国家だ…。我々はまた自らの権利を守るとともに、シリア人同胞を最後まで守る」と付言した。

アナトリア通信(1月15日付)が伝えた。

AFP, January 15, 2019、Anadolu Ajansı, January 15, 2019、ANHA, January 15, 2019、AP, January 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2019、al-Hayat, January 16, 2019、Reuters, January 15, 2019、SANA, January 15, 2019、UPI, January 15, 2019などをもとに作成。

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