ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(5月17日付)を公開し、5月16日に難民955人が新たに帰国したと発表した。
このうちレバノンから帰国したのは398人(うち女性120人、子供203人)、ヨルダンから帰国したのは557人(うち女性167人、子供284人)。
これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は225,804人となった。
内訳は、レバノンからの帰国者78,866人(うち女性23,203人、子ども38,762人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者146,938人(うち女性44,110人、子ども74,972人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。
また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 455,084人(うち女性135,688人、子供230,481人)となった。
なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,659,752人(うち女性1,997,926人、子供3,396,474人)。
**
一方、国内避難民11人が新たに帰宅した。
うち東グータ地方に帰宅したのは11人(うち女性7人、子供2人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。
これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は29,529人(うち女性9,117人、子供13,368人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,298,125人(うち女性391,676人、子供657,134人)となった。
Ministry of Defence of the Russian Federation, May 17, 2019をもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.