2013年12月13日のシリア情勢

反体制勢力の動き

シリア革命家戦線は声明を出し、イドリブ県バーブ・フード国境通行所付近の自由シリア軍参謀委員会武器庫襲撃・制圧をめぐって身柄拘束していたイスラーム戦線の戦闘員複数名を釈放したと発表した。

そのうえで、シリア革命家戦線は、イスラーム戦線に対して武器庫および国境通行所からの撤退を要求した。

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シリア革命総合委員会は声明を出し、ハサカ県ラアス・アイン市で民主連合党がクルド語の教育を強要、クルド語を覚えなかった10歳のアラブ人児童を逮捕した、と主張した。

シリア政府の動き

ワーイル・ハルキー内閣は、シャームの民のヌスラ戦線とイスラーム軍のダマスカス郊外県アドラー市労働者住宅地区襲撃と住民「虐殺」を非難、テロ撲滅とシリア復興への意志を改めて示した。

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軍武装部隊総司令部は声明を出し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム軍が占拠するアドラー市ウンマーリーヤ地区に対して、軍が「包括的な掃討作戦」を開始したと発表した。

国内の暴力

クッルナー・シュラカー(12月13日付)によると、民主連合党のアサーイシュ(治安組織)は声明を出し、クルド人が多く住む地域(ハサカ県、アレッポ県)で破壊行為を行ったイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)のメンバー54人を逮捕した、と発表した。

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ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(12月13日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がラッカ市の国立病院に配備予定だった救急車両5台を強奪した。

ダーイシュは2週間前にもトルコから入国した救急車両2台を強奪したという。

一方、『アラブ』(12月13日付)は、ラッカ県ラッカ市で女性活動家のスアード・ヌーファルさんがイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)などサラフィー主義武装集団の活動に抗議し、ハンストを始めたと報じた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がアアザーズ市に近いイフラス村で女性6人を含むクルド人市民120人以上を誘拐した。

一方、SANA(12月13日付)によると、ナイラブ航空基地東部、シャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)、キンディー大学病院周辺、アレッポ中央刑務所周辺、タイヤーラ村北部、アブティーン村、マンスーラ村、ザルズール村、アレッポ市シャイフ・サイード地区、旧市街、ブスターン・カスル地区、アシュラフィーヤ地区、ジャンドゥール地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(12月13日付)によると、ヒムス市バーブ・フード地区、ダール・カビーラ村、ガースィビーヤ村、ドゥワイル村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

レバノンの動き

NNA(12月13日付)によると、北部県アッカール郡のカシュラク村、ヌーラー村、ワーディー・フール村、ハクル・ジャニーン村、アマル・バイカート村に、シリア領から発射された迫撃砲弾複数発が着弾、住民が一時避難した。

諸外国の動き

シリアの友連絡グループの会合がロンドンで開催され、西側諸国11カ国の高官とシリア革命反体制勢力国民連立の代表が会談した。

会合後に出された声明では、ジュネーブ2会議実施に先立って避難民支援のための人道回廊設置の必要があるとする点などで合意したことが発表された。

また同声明は「過激派を負かすことができるのは自分だけだとするアサドの言葉を拒否する」としつつ、「イラク・シャーム・イスラーム国、シャームの民のヌスラ戦線など革命による民主主義の実現を拒否するすべての組織の台頭を懸念している」との意思を示した。

そのうえで「我々の目標を実現する唯一の道は、反体制武装集団が民主主義と多元主義の価値を尊重し、連立のもとで活動することのなかにある」と強調した。

シリア革命反体制勢力国民連立のムンズィル・アークビーク氏は会合後、記者団に「我々には問題があることは分かる。自分たちが望むような軍事組織を持っていないことは分かっている…。資金でも装備でもいいから支援が必要だ。それ現地の混乱を解消する唯一の手段だ」と懇願した。

一方、『ハヤート』(12月18日付)は、カタールとトルコの複数の高官の話として、両国がロンドンでのシリアの友連絡グループ会合で突然、イスラーム戦線の代表者の議場への入場を求めたと報じた。

これに対する「欧米諸国の印象は前向きだった」という。

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『ワシントン・ポスト』(12月13日付)は、複数の米国高官の話として、アル=カーイダとつながりのないイスラーム主義武装集団などを含む反体制武装集団をより大規模な政治同盟に参加させるべく支援する可能性がある、と報じた。

同報道によると、そのために、ロバート・フォード駐シリア米大使が、イスラーム戦線の幹部と会談する可能性もあるという。

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マイケル・ヘイデン元CIA長官は、ジェームズタイン財団による第7回テロ対策専門家年次大会で、シリア情勢に関して、武装集団の勝利はシリアの紛争の結末として期待されていないとしたうえで「第三の選択肢はアサドの勝利だ…。現時点で私がいうことは卑劣に思えるかもしれないが、私は卑劣な三つの選択肢なかではもっともましと思える第三の選択肢に傾きつつある」と述べた。

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ロシアの複数のメディアが伝えたところによると、ゲンナージー・ガティロフ外務次官は、ロシアの専門家をシリアに派遣し、シリア国内の化学兵器をラタキア港の武器庫に搬送する任務に当たらせることを明らかにした。

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ヘルヴェ・ラドス国連平和維持活動担当事務次長は記者会見で、安保理が合意すればシリアに平和維持軍を派遣する用意があると述べた。

AFP, December 13, 2013、al-‘Arab, December 13, 2013、al-Hayat, December 14, 2013, December 18, 2013、Kull-na Shuraka’, December 13, 2013、Naharnet, December 13, 2013、NNA, December 13, 2013、Reuters, December 13, 2013、Rihab News, December 13, 2013、SANA, December 13, 2013、UPI, December 13, 2013、The Washington Post, December 13, 2013などをもとに作成。

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