2013年12月14日のシリア情勢

反体制勢力の動き

『クドス・アラビー』(12月14日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立筋の話として、アフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長および連立内の軍幹部が、対シリア国境に近いトルコ領内に作戦司令室を新たに設置したと報じた。

イドリブ県バーブ・ハワー国境通行所近くの自由シリア軍参謀委員会施設・武器庫がサラフィー主義者に奪取され、シリア国内で活動が困難に直面したことが理由だという。

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自由シリア軍参謀委員会報道官のカースィム・サアドッディーン大佐は「参謀委員会報道官兼シリア革命家戦線総司令官」の名で声明を出し、「我々がイスラーム組織と戦うであろう…との新聞やフェイスブックの書き込みは根拠がない」と述べ、イスラーム戦線との対立関係を否定した。

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これに対して、シリア革命家戦線は声明を出し、「トルコや外国のホテルで引きこもっている自称戦線司令官…のカースィム・サアドッディーン大佐」との関係を否定し、「彼の発言の…いかなる効力も承認しない」と反論した。

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クッルナー・シュラカー(12月14日付)によると、ダマスカス郊外県カラムーン地方で活動する「自由シリア軍」の複数の部隊がリーマー地方作戦司令室を結成し、統合した。

司令官はアブドゥッラー・リファーイー大佐が務め、第11師団、ヤブルード作戦司令室、ファールーク独立師団、ハック旅団、コマンド軍団、ファトフの鷹旅団、カラムーン解放戦線、サイフ・アドル大隊、クサイル旅団、殉教者サーイル・ブーザーン大隊、シャーム解放旅団などが参加しているという。

シリア政府の動き

AP(12月14日付)は、複数の活動家の話として、シリア政府が拘束中の聖タクラー教会の修道女開放に向けて反体制武装集団との交渉を開始した、と報じた。

ハビーブ・ムスタファー大隊のアブー・ニダールを名乗る報道官は、反体制武装集団が修道女12人と、政府が拘束している活動家数百人の交換を要求していることを明らかにした。

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、SANA(12月14日付)などによると、軍はアドラー市ウンマーリーヤ地区に近い要衝のバグダード陸橋をシャームの民のヌスラ戦線、イスラーム軍から奪還・完全制圧した。

シリア人権監視団も「軍と国防隊がアドラー市労働者住宅地区で若干の進軍を実現した」と発表した。

またハバル・チャンネル(12月14日付)は、アドラー市ウンマーリーヤ地区を占拠する反体制武装集団が市民77人を処刑したと報じた。

うち35人は「宗派的背景、ないしはシリア国家を支持している理由で」処刑されたという。

これに関して、シリアの複数のメディアは、軍がこの「虐殺」に関与した「タクフィール主義武装集団」メンバーを捕捉したと報じた。

このほか、シリア人権監視団によると、ヤブルード市が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(12月14日付)によると、アドラー市ウンマーリーヤ地区周辺、アドラー水利機構南部、アドラー市役所西部、ルハイバ市郊外、ドゥーマー市、リーマー農場、ヤブルード市、ドゥマイル市、ダーライヤー市、ハラスター市、シャイフーニーヤ農場、アーリヤ農場、アッブ農場で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市各所を軍が爆撃・砲撃した。

一方、SANA(12月14日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、キンディー大学病院周辺、ハーン・アサル村、マンスーラ村、アブティーン村、バーブ・アレッポ街道、ハンダラート・キャンプ、ウワイジャ地区、アルバイド村、クワイリス村、タッル・ザルズール、タイヤーラ村北部で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、ザバディーヤ地区、ジャンドゥール地区、ハイダリーヤ地区、シャイフ・サイード地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(12月14日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がハマー県軍事評議会のアフマド・ビッリー議長を拘束した。

また、シリア人権監視団によると、カフルウバイド村で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(12月14日付)によると、マアッラト・ヌウマーン市近郊で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャームの鷹旅団の前線司令官がヒムス市で凍死した。

この前線司令官は40代男性で、ヒムス県での戦闘を支援するためイドリブ県から派遣されていたという。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ヒムス県ハウラ地方からヒルブナフサ村に向かおうとしていた男性2人(戦闘員か、民間人かは不明)の凍死体が発見された。

一方、SANA(12月14日付)によると、ムーリク市近郊、フワイズ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(12月14日付)によると、カーブーン区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(12月14日付)によると、ダルアー市各所、ジャディーヤ村、キータ村、インヒル市、ズィムリーン村、ジャースィム市、カフルシャムス町、タファス市、ナワー市、ナースィリーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

レバノンの動き

NNA(12月14日付)によると、ベカーア県バアルベック

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