シリア軍はシャーム解放機構、国民軍、イッザ軍の侵攻によって前日に失った3カ村を奪還(2019年12月1日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「気力を失うな」作戦を開始した「必勝」作戦司令室(シャーム解放機構、国民軍国民解放戦線、イッザ軍)がファルジャ村に侵攻、シリア軍地上部隊と激しく交戦した。

これに対し、シリア軍地上部隊はヒーシュ村、アーミリーヤ村、マウカ村、ダイル・ガルビー村、ビダーマー町、ラタキア県のクルド山、トルコマン山に至る街道一帯を砲撃した。

一方、ロシア軍戦闘機は、イドリブ氏一帯、カフルナブル市、カフルサジュナ村、カフル・ハルマ村、ジャバーラー村、ナキール村、ハーッス村、マアッラト・ヌウマーン市一帯を爆撃した。

シリア軍戦闘機も、サラーキブ市およびその一帯、ルバイア村、サイヤーダ村、スルージュ村、タッル・キルスヤーン村、ハラーキー村、バルサ村、ファルワーン村を爆撃、ドゥラル・シャーミーヤ(12月1日付)によると、タッル・キルスヤーン村に対する爆撃で住民2人が死亡した。

さらにシリア軍ヘリコプターが、ハーッス村、トゥラムラー村、カンスフラ村、ハザーリーン村、カフルナブル市を「樽爆弾」で爆撃した。

一連の戦闘で、反体制武装集団戦闘員10人、シリア軍兵士5人が死亡、シリア軍は前日に喪失していたスルージュ村、イウジャーズ村、イスティブラート村、ラスム・ワルド村を奪還した。

なお、SANA(12月1日付)によると、シリア軍はカフリーヤ村に侵攻しようとした反体制武装集団も撃退した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がフワイジャ村、ハウワーシュ村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカッバーナ村一帯でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, December 1, 2019、ANHA, December 1, 2019、AP, December 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 1, 2019、Reuters, December 1, 2019、SANA, December 1, 2019、SOHR, December 1, 2019、UPI, December 1, 2019などをもとに作成。

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