シリア軍はイドリブ県南東部の戦略的要衝ウンム・ジャラール村を制圧、シャーム解放機構、国民解放戦線などからなる「必勝」作戦司令室は徹底抗戦の意志を表明(2019年12月19日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がウンム・ジャラール村、ハリービー村、サキーヤート村一帯でシャーム解放機構や国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる反体制武装集団と交戦、県南東部の戦略的要衝ウンム・ジャラール村を制圧した。

この戦闘で、反体制武装集団戦闘員29人、シリア軍兵士17人が死亡した。

シリア軍はまた、地上部隊がマアッラト・ヌウマーン市を地対地ミサイルなどで砲撃し、女性1人と女児1人を含む5人が死亡、戦闘機がダイル・サンバル村、マガーラ村、バーラ村、カフルナブル市、ブナイン村、マアッラト・ヌウマーン市一帯を爆撃し、ダイル・サンバル村で女性1人が死亡した。

さらにヘリコプターがジャルジャナーズ町、タッル・マルディーフ村、ガドファ村、マアッルシューリーン村、マアッルシャムシャ村、タッル・マンス村、タッフ村、カルサア村を「樽爆弾」で爆撃した。

一方、ロシア軍はタッル・マルディーフ村、マアッラト・ヌウマーン市、マアッル・シャマーリーン村、マアッルシューリーン村、サラーキブ市およびその一帯、ハーン・スブル村を爆撃し、タッル・マルディーフ村、マアッラト・ヌウマーン市で女性2人と子ども2人を含む5人が死亡した。

これに対して、シャーム解放機構や国民解放戦線は、タッル・カラーティーン村、マガーラ村を砲撃した。

また、シャーム解放戦線、国民解放戦線、イッザ軍などからなる「必勝」作戦司令室は声明を出し、イドリブ県住民に向けて支配地域を死守し、同地をシリア軍とどの同盟者(ロシア)の墓場にするとの意志を表明、また反体制武装集団に対して共闘を呼びかけた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団、SANA(12月19日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市ライラムーン地区、ハムダーニーヤ地区、第3000団地計画地区を砲撃し、住民3人が負傷した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカッバーナ村一帯を爆撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を54件(イドリブ県18件、ラタキア県16件、アレッポ県12件、ハマー県8件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を51件(イドリブ県42件、ラタキア県8件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認した。

AFP, December 19, 2019、ANHA, December 19, 2019、AP, December 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 19, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 19, 2019、Reuters, December 19, 2019、SANA, December 19, 2019、SOHR, December 19, 2019、UPI, December 19, 2019などをもとに作成。

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