ラタキア県フマイミーム航空基地に設置されているロシア当事者和解調整センターは声明を出し、イドリブ県でのシリア軍によるトルコ軍部隊への砲撃に関して、ロシア軍の警告を無視してトルコ軍が進軍したことが理由だと発表した。
声明において、センターは「トルコ軍部隊が2月2日夜から3日にかけて、ロシア軍の警告を無視して、イドリブ県の緊張緩和地帯内を移動した。それゆえに、サラーキブ市西の地域でテロリストを攻撃していたシリア政府軍の発表を受け…、トルコ軍兵士多数が負傷した」としたうえで、「ロシア軍とトルコ軍司令部は衝突を回避するために絶えず連絡を取り合っており、負傷者をトルコ領内に搬送するための措置を講じた」と発表した。
また「イドリブ県の緊張緩和地帯上空では、ロシア航空宇宙軍が絶えず監視活動を行っており、トルコ軍戦闘機は当時シリアの領空を侵犯していなかった。また、シリア軍の拠点に対する爆撃も記録されてない」と付言した。
AFP, February 3, 2020、ANHA, February 3, 2020、AP, February 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 3, 2020、Reuters, February 3, 2020、SANA, February 3, 2020、SOHR, February 3, 2020、UPI, February 3, 2020などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.