シリア軍はトルコ軍監視所が設置されているアレッポ県北西のシャイフ・アキール山を制圧(2020年2月17日)

アレッポ県では、SANA(2月17日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構、国民解放戦線などからなる「決戦」作戦司令室と戦闘を続け、バスラトゥーン村、フール村、アンジャーラ村を新たに制圧した。

シリア軍はまた、16日に制圧したカフルハムラ村、フライターン市、アナダーン市を結ぶ街道(アレッポ・アアザーズ街道)に展開した。

ANHA(2月17日付)によると、シリア軍はさらに、「決戦」作戦司令室との戦闘の末、トルコ軍監視所が設置されているシャイフ・アキール山を完全制圧した。

このほか、シリア人権監視団によると、シリア軍はカブターン・ジャバル村、バーラー村も制圧したが、反体制武装集団はその後、カブターン・ジャバル村を奪還したという。

一方、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がアターリブ市、カフル・アンマ村、シャイフ・バラカート山、ダーラト・イッザ市、同市とタルマーニーン村を結ぶ街道沿線一帯、イルハーブ村、カフル・ヌーラーン村、アブザムー町を爆撃し、アブザムー町で子ども1人と女性1人が死亡した。

シリア軍戦闘機もサッルーム村一帯を爆撃した。

ホワイト・ヘルメットは声明を出し、ロシア軍戦闘機がダーラト・イッザ市内のフィルドゥース病院とカナーナ病院を爆撃し、住民多数が負傷したと発表した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がカフルナブル市、ラーミー村、ブサンクール村、アリーハー市、タカード村、シリア軍戦闘機がアリーハー市一帯を爆撃した。

シリア軍地上部隊もダーナー市を砲撃し、住民1人が死亡した。

一方、トルコ軍はサルマダー市とダーナー市の間に位置するバルダクリー村、アリーハー市近くのムウタリム村に新たな拠点を設置した。

同監視団によると、これにより、トルコ軍がシリア領内に設置した監視所の数は36カ所となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(イドリブ県6件、ラタキア県9件、アレッポ県4件、ハマー県5件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を10件(イドリブ県3件、ラタキア県0件、アレッポ県7件、ハマー県0件)確認した。

AFP, February 17, 2020、ANHA, February 17, 2020、AP, February 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 17, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 17, 2020、Reuters, February 17, 2020、SANA, February 17, 2020、SOHR, February 17, 2020、UPI, February 17, 2020などをもとに作成。

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