ロシア合同連携センターとシリア国外難民帰還調整委員会は米国の違法な駐留・占領でルクバーン・キャンプとフール・キャンプの国内避難民(IDPs)が新型コロナウイルスの脅威に晒されていると主張(2020年4月10日)

ロシア合同連携センターとシリア国外難民帰還調整委員会は共同声明を出し、米軍が違法に駐留・占領を続けるヒムス県タンフ国境通行所一帯の55キロ地帯や北・東シリア自治局支配地域で、新型コロナウイルス感染拡大防止策がとられておらず、とりわけルクバーン・キャンプとフール・キャンプで医療スタッフ、医薬品、医療施設が不足しており、国内避難民(IDPs)が感染の脅威に晒されていると指摘した。

そのうえで両組織は、キャンプからの退去を希望する者を早急に帰還させるよう米国に呼びかけた。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米軍の装甲車、大型トレーラーなど25輌からなる車列がシャッダーディー市に設置されている米軍基地に到着した。

AFP, April 10, 2020、ANHA, April 10, 2020、AP, April 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 10, 2020、Reuters, April 10, 2020、SANA, April 10, 2020、SOHR, April 10, 2020、UPI, April 10, 2020などをもとに作成。

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