トルコ占領下のアレッポ県北部各所で国民軍所属組織どうしが交戦(2020年5月16日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるバーブ市近郊でシャーム戦線とハムザート師団が交戦し、戦闘員少なくとも2人が死亡した。

両組織の戦闘を受けて、シャーム戦線、東部自由人連合、ハムザート師団、憲兵隊が部隊を派遣した。

ドゥラル・シャーミーヤ(5月16日付)によると、シャーム戦線とハムザート師団はまた、バーブ市内、カッバースィーン村でも交戦した。

両者の戦闘は、シリア政府支配地との密輸ルートの支配権をめぐるもので、戦闘発生を受けて、シャーム戦線は、シリア政府の支配下にある大スッカリーヤ村、小スッカリーヤ村にいたる街道を封鎖した。

この街道はハムザート師団の管理下にあった。

戦闘では、ハムザート師団の戦闘員1人が死亡したほか、女性1人と青年1人が巻き添えとなって死亡、民間人2人が負傷した。

シリア人権監視団によると、バーブ・サラーマ国境通行所でも治安部隊とタッル・リフアト市出身の戦闘員らが交戦した。

原因は不明。

さらに、SANA(5月16日付)によると、トルコの占領下にあるアフリーン市近郊のジャウラカーン村、ファキーラーン村でトルコの支援を受ける国民軍に所属する武装集団どうしが15日晩から16日未明にかけて交戦した。

AFP, May 16, 2020、ANHA, May 16, 2020、AP, May 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 16, 2020、Reuters, May 16, 2020、SANA, May 16, 2020、SOHR, May 16, 2020、UPI, May 16, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.