シリア人権監視団は、ダーイシュ元メンバーがリビアに派遣されていることを確認したと発表(2020年5月28日)

シリア人権監視団は、ヒムス県東部で活動していたダーイシュ(イスラーム国)の元メンバーが率いる戦闘員約50人が、ハリーファ・ハフタル将軍率いるリビア国民軍と戦うため、トルコによって「傭兵」(国民軍戦闘員)としてリビアに派遣されていることを確認したと発表した。

トルコによって派遣された戦闘員約50人を率いるこのメンバーは、ダーイシュ・ヒムス州の元治安責任者。

ダーイシュがヒムス県で勢力を失うと、シャームの民のヌスラ戦線(現シャーム解放機構)に忠誠を誓い、トルコ占領下のアレッポ県アフリーン郡に向かい、自身が率いるダーイシュの元メンバー約50人とともに、今年初めにリビアに渡ったという。

AFP, May 28, 2020、ANHA, May 28, 2020、AP, May 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 28, 2020、Reuters, May 28, 2020、SANA, May 28, 2020、SOHR, May 28, 2020、UPI, May 28, 2020などをもとに作成。

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