トルコ占領下のアレッポ県バーブ市を所属不明の航空機が爆撃、10人以上死亡(2020年7月15日)

アレッポ県では、ANHA(7月15日付)によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つバーブ市が所属不明の航空機の爆撃を受け、ブー・ガザール地区のイーマーン・モスク一帯とアール・ナッジャール地区のサラーム病院一帯の住宅が倒壊し、住民多数が死傷した。

シリア人権監視団、ザマーン・ワスル(7月15日付)によると、爆撃はロシア軍戦闘機によると見られ、女性と子供を含む住民10人以上が死傷した。

ドゥラル・シャーミーヤ(7月15日付)は、ロシア軍による爆撃と断じた。

一方、シリア人権監視団によると、バーブ市で、内務治安部隊(自由警察)が追跡中の指名手配者と交戦、1人を殺害、複数人を負傷させた。

**

同じく、アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市東のトゥーハール村一帯で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のマンビジュ軍事評議会とトルコの支援を受ける国民軍が交戦した。

一方、トルコ軍は、同じくシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市、同市近郊のマルアナーズ村、アイン・ダクナ村を砲撃した。

AFP, July 15, 2020、ANHA, July 15, 2020、AP, July 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 15, 2020、Reuters, July 15, 2020、SANA, July 15, 2020、SOHR, July 15, 2020、UPI, July 15, 2020、Zaman al-Wasl, July 15, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.