ダイル・ザウル県では、アカイダート部族全体の族長(シャイフ・マシャーイフ)であるマスアブ・ハリール・アッブード(・ジャドアーン・ハフル)氏は声明を出し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に対してマトシャル・ハンムード・ジャドアーン・ハフル氏殺害事件(8月2日)の犯人を特定し、その身柄を1ヶ月以内に引き渡すよう要求した。
アッブード氏は声明のなかで、アカイダート部族に対して「シリア、とりわけ我々の地域における悲劇的状況とそれによってもたらされた結果は、我々みなが肩を寄せ合い、協力し合い、我々の家、糧、財産を守るために一丸となることを求めている」としたうえで、地域の情勢への対応を決するため、すべての部族を一堂に会した会合を開くことを呼びかけた。
また、シリア民主軍に対してハフル氏などダイル・ザウル県の部族長らの殺害事件の犯人を1ヶ月以内に、特定し、その身柄を引き渡すよう要求、「これが満たされない場合、家と財産を守るためにふさわしいと考える行動をとる」と表明した。
AFP, August 5, 2020、ANHA, August 5, 2020、AP, August 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 5, 2020、Reuters, August 5, 2020、SANA, August 5, 2020、SOHR, August 5, 2020、UPI, August 5, 2020などをもとに作成。
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