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国内の暴力・反体制デモ
シリア革命調整連合によると、「人民抵抗の金曜日」と銘打って、金曜礼拝後に各地で反体制デモが行われ、合わせて数千人が参加、同組織を含むさまざまな反体制勢力がデモに関する情報をインターネットやアサド政権に敵対するジャズィーラなどを通じて発信した。
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地元調整諸委員会によると、治安部隊がデモを強制排除し約45人が殺害された、という。
死者のうち12人は自由シリア軍の兵士で、彼らはダルアー県で処刑された、という。
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ダマスカス県では、ダマスカス県・ダマスカス郊外県調整連合報道官によると、 マッザ区のムスタファー・モスクで、反体制デモが発生し、治安部隊が発砲し、多数を逮捕したという。
またシリア人権監視団によるとこの弾圧で1人が殺害され、12人が負傷した。
同報道官によると、この反体制デモはこれまで最大規模だと述べているが、真偽は定かでない。
またザイン・アービディーン・モスク前では2,000人が反体制デモを行ったほか、バルザ区、アサール・ワルド地区、カフルスーサ区、カーブーン区などでもデモが発生、治安部隊の弾圧により1人(カーブーン区)で死亡したという。
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ダマスカス郊外県では、ダマスカス県・ダマスカス郊外県調整連合報道官によると、ドゥーマー、カフルバトナー、アルトゥーズなどで反体制デモが発生したという。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、少なくともアレッポ市内12カ所と25村で反体制デモが発生した、という。
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ヒムス県では、シリア革命総合委員会のハーディー・アブドゥッラー氏によると、ヒムス市バーブ・アムル地区、ハーリディーヤ地区、バイヤーダ地区などでの軍・治安部隊による掃討作戦が続き、これまでもっとも激しい砲撃が行われた、という。
シリア人権監視団によると、これにより5人が死亡した。
一方、SANA(2月17日付)は、ヒムス市バーブ・アムル地区で武装テロ集団がパイプラインに対する破壊工作を行ったと報じた。
またフサイニー村近くで、逮捕者を乗せたバスが武装テロ集団によって襲撃を受け、治安維持部隊要員8人(うち少佐1人)が殺害された、と報じた。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、体制打倒を求める「1万人以上」がデモを行い、ジャースィム市、ハーッラ市で2人が死亡、またハーッラ市では軍の兵士が多数離反した、という。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によるとダイル・ザウル市でデモが発生し、2人が殺害された。
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『クッルナー・シュラカー』(2月18日付)によると、ハサカ県カーミシュリー市、ラアス・アイン市、アームーダー市などで、数千人が金曜礼拝後に反体制デモを行った。
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『ハヤート』(2月18日付)によると、軍総合風紀取締委員会のムハンマド・アリー・ハティーブ准将が同委員会からの離反を宣言した。
またアレッポ航空士官学校局長のファーイズ・アムル准将も軍からの離反と自由シリア軍への参加を宣言した。
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『シャファーフ』(2月17日付)は、スワイダー県スワイダー市近くの「秘密集団墓地」に、イラン・イスラーム革命防衛隊兵士やイラクのムクタダー・サドル潮流の民兵の遺体が埋葬された、と報じた。
同報道によると、埋葬された遺体は、アサド政権側で反体制運動を弾圧していたというが、真偽は定かでない。
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『ニューヨーク・タイムズ』紙は、自由シリア軍などを取材するため、1週間前にシリアに入国した同紙記者のアントニー・シャディード氏(レバノン系米国人)が死亡したと発表した。
死因は喘息の発作だと思われる。
同氏の父親によると、ジャディード氏は喘息を煩っていた。
アサド政権の動き
SANA(2月17日付)は、アサド大統領がモーリタニアのムーラーイ・ウルド・ムハンマド・ラクダフ首相とダマスカスで会談し、ムハンマド・ウルド・アブドゥルアズィーズ大統領の親書を受け取った、と報じた。
アサド大統領はこの会談で、シリアでの反体制デモに関する「真相」を説明し、治安・安定回復と市民保護のために政治改革を行う必要を強調した、という。
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SANA(2月17日付)は、中国の翟隽外務次官がシリアを訪問し、ダマスカスでファイサル・ミクダード外務次官と会談したと報じた。
会談後の記者会見で、翟外務次官は、会談において、困難な現状にあるシリアへの協力強化のため意見交換を行った、と述べた。
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バアス党シリア地域指導部は、第11回シリア地域大会(党大会)を2月26日の新憲法草案国民投票を延期したと発表した。
反体制勢力の動き
国外で活動する反体制政治同盟の一つ、シリア国民評議会は、「シリアの民主的変革と開発のための19の計画」の準備を完了し、カタールの首都ドーハでの会合を閉幕した。『ハヤート』(2月18日付)が報じた。
広報局メンバーのウバイダ・ナッハース氏(国民行動グループ・メンバー)によると、この計画は近く発表されるという。
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ダマスカス民主変革宣言執行部メンバーのナウワーフ・バシール氏(駐トルコ)は、『ハヤート』(2月18日付)に対して、反体制デモがアサド政権打倒まで続くだろう、と述べた。
レバノンの動き
進歩社会主義党のワリード・ジュンブラート党首はトルコを訪問し、アフメト・ダウトオール外務大臣と会談した。
会談後、ジュンブラート党首は、「シリア政府の暴力を終わらせられるのは政治的解決だけだ」と述べた。
諸外国の動き
NATOのアナス・フォー・ラスムセン事務局長は、ロイター通信(2月17日付)に対して、「国連が民間人保護を委任されたとしても…我々はシリアへの介入を決意しないだろう」と述べた。
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チュニジアのラフィーク・アブドゥッサラーム外務大臣は、24日にチュニスで開催予定のシリアの友連絡グループの発足会合に関して、シリア国民評議会が同会合で正式な代表として招聘されない、と述べた。
記者会見で、アブドゥッサラーム外務大臣は、「シリア国民評議会が(大会において)正式な代表となることがないことは確実だ」と述べた。
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フランスのニコラ・サルコジ大統領と英国のデビッド・キャメロン首相がパリで会談後、記者会見を開き、反体制勢力に対して、国際社会が支援し得るよう自らを統合するよう呼びかけた。
AFP, February 17, 2012、al-Hayat, February 18, 2012、Kull-na Shuraka’, February 17, 2012, February 18, 2012、Naharnet.com, February 17, 2012、Reuters, February 17, 2012、SANA, February 17, 2012、al-Shafaf, February 17, 2012などをもとに作成。
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