ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の代表がカーミシュリー国際空港で政府を支持するアカイダート部族の族長や名士と会談した。
複数の情報筋によると、シリア軍は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に対する民衆蜂起を発生させるため、部族の若者たちに武器を供与し、部族による軍事評議会を結成させようとしているという。
一方、SANA(8月12日付)によると、シリア民主軍がシャッダーディー市で住民に対して暴行を加え、若者多数を兵役に応じないとして拘束、連行した。
他方、ANHA(8月12日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市のスィヤーヒー通り(北・東シリア自治局支配下)で何者かが手榴弾を爆発させ、住民複数人が負傷した。
このほか、シリア人権監視団によると、ロシア軍がカフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市一帯の国境地帯で単独パトロールを実施した。
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ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍がシュハイル村にある浄水施設を軍事拠点として使用するために接収し、従業員を退去させたのちに、浄水装置を停止させた。
また、正体不明の武装集団がブサイラ市にあるシリア民主軍の検問所をRPG弾で攻撃、検問所に駐留する部隊と交戦した。
一方、ANHA(8月12日付)によると、シリア民主軍がブサイラ市でダーイシュ(イスラーム国)のセルを摘発し、4人を逮捕した。
AFP, August 12, 2020、ANHA, August 12, 2020、AP, August 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 12, 2020、Reuters, August 12, 2020、SANA, August 12, 2020、SOHR, August 12, 2020、UPI, August 12, 2020などをもとに作成。
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