イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が同地で活動を続ける米国人ジャーナリストのビラール・アブドゥルカリーム氏をアティマ村で逮捕した。
シャーム解放機構の治安部隊は逮捕に際して、アブドゥルカリーム氏に暴行を加え、連行したという。
逮捕に先だって、アブドゥルカリーム氏は、自身が運営するOGNテレビ(8月13日付)を通じて、11日に再逮捕されたアブー・フサーム・ビリーターニー氏の妻に対するインタビュー映像を公開していた。
このなかで、ビリーターニー氏の妻は、アティマ村にある自宅で夫が逮捕される際、シャーム解放機構から無礼な暴行を受けたと述べていた。
ビリーターニー氏はシリア北西部の「解放区」で学校や慈善協会を設立・指導するなど、支援分野の重要人物。
アブドゥルカリーム氏はまた、ビリーターニー氏の妻に対するインタビューを公開した数時間後、OGNテレビを通じてリポートを配信、シャーム解放機構メンバーへのインタビューを抜粋して紹介し、獄中で拷問が行われていると示唆、シャーム解放機構に釈明を求めていた。
AFP, August 13, 2020、ANHA, August 13, 2020、AP, August 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 13, 2020、Reuters, August 13, 2020、SANA, August 13, 2020、SOHR, August 13, 2020、UPI, August 13, 2020などをもとに作成。
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